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ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

ミャンマーで起こった2つの奇跡

筆者撮影 ヤンゴン シュエダゴンパゴダ

皆さんこんにちは。
先にお伝えしておきますが、今日の話は大した話ではありません。
タイトルは大げさにしていますが、気楽に気構えずに読んでください。

日本では暑い日が続いているようですが、ミャンマーは雨季で雨が多いので比較的涼しい日が続きます。
ザっと雨が降ったりすると基本は一気に下がり肌寒いと感じる瞬間がある程です。
ここのところ今のミャンマーのというよりは私の身の上話が多いような気もしますが、今日もそんな話です。

昔から夏産まれなのに暑いのは嫌いでした。
学生じゃなくなり、長期の夏休みが無くなってからはいよいよ夏が嫌いになっていったように思います。
私は港町生まれで、海は身近なものでしたが、二十歳くらいからは毎年当たり前のように行っていた海に行く機会も減り、地元を離れてからはいよいよ泳ぎに行くという事すら数える程しかありません。

サマースポーツより、断然ウィンタースポーツ派です。
と言ってもスキーは比較的好きというくらいですが。
大人になってからは平熱も下がり35度台なのもあってかとにかく暑がりです。
しかし、思い返してみると実家を出るまでの23年間、家にはクーラーがありませんでした。
今考えたらよくあれで夏を耐えられてたなと自分自身感心します。
だからでしょうか?
1人暮らしになってクーラーを手に入れてからは、反動なのかいつも夏は部屋を必要以上に涼しくしていました。

そんな人間が何故熱帯のミャンマーに住んでるんだという話ではあるんですが、それはもう来ちゃって住んじゃっているんでしょうがないんです。
暑いのは嫌いだが、いざとなったら耐えられないという事はない。
23年間クーラー無しで生活はできた訳ですし。
中学の時には野球部で暑い夏も練習を頑張っていた経験もあります。

夏の雰囲気は嫌いではありません。
だけど、やはり秋から冬の方が好きですし、自分に合っているような気もします。
じゃあミャンマーから出て行けと怒られてしまいそうですが、そんなミャンマーで私の身体に起こった奇跡を二つ紹介します。

私はミャンマーに来る前酷い腰痛持ちでした。
最初は25歳くらいの時でしょうか。
腰の違和感くらいだったのが、ある時腰痛の影響で足が痺れてくるようになりました。
理学療法士の友人に痺れがくるようになったら病院に行けと言われていて、無知だった私は何故か保険の効かない治療院に辿り付き貧乏なくせにバカ高い治療費を払いながらもなんとか状態は良くなりました。

次に酷くなったのは30歳を超えた辺り、何故か座っている時に右足の付け根辺りが痺れてくるのです。
そこからだましだましやってはいたのですが、34歳の頃から状態は一気に悪くなります。
色んな人に紹介してもらったりして自衛隊の人御用達と言われているような病院で、腰痛の権威と言われるお医者さんにも診てもらいブロック注射などの治療も受けたりしました。
ご存知でしょうか。

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処置室に貼ってあった絵

脊髄に直接麻酔を打つという何ともワイルドな治療方法です。
これも何度もやったのですが、思った程効果は無く、最終的に担当の医師に「これでダメならもう切るしかないですね」と言われ軽く絶望したのを覚えています。

MRIも過去2回撮り、いわゆるヘルニアっぽいものが進行しているとは言え緊急で手術が必要なほどではないとは言われていたんですが、事実このころには薬が切れたら寝ていても激痛で目が覚める程でした。
激痛で目が覚め、起き上がるのにも激痛です、しかしこのままの体制だとどうしようもないので起き上がる激痛を我慢して何とか立ち上がります。
立ち上がっても激痛が収まる訳ではありません。
とりあえずすぐにロキソニンを取り歩き回ります。
立っても座っても寝てもダメなら人間は歩き回るんだという事を知りました。

その後、一般の医療では無理という事でまた人づてで特殊な治療を探します。
最後に見つけたとある治療法で随分と良くはなったのですが、しばらく経つとまた再発しこれはもう一生付き合っていくしかないのかと思うと中々つらいものがありました。
そういえばこの時お世話になった先生もミャンマーに縁がある方でこの辺りで決まった私のミャンマー行きにも興味を持っておられました。

前置きが長くなりましたがミャンマーに来た時、私は朝昼晩、寝る前とロキソニンを飲んでいたような状態でした。

そして一つ目の奇跡。

ミャンマーに住むようになって半年程でこの腰痛が治ったんです。
原因は不明です。
人間、原因不明で腰痛が治るんだなと感動しました。
私の腰痛は寒い冬に特に酷くなるというものではありませんでした。
暖かい国というのはあったのかもしれませんが、特別な事は特にしていないのに治ったんです。

最初は一日4回飲まないといけなかった薬が少しずつ減っていきました。
日中、耐えらない程腰痛が酷くならなかったからです。
そして、次第に薬は減っていき、ついにどうしても痛い時にだけ飲むというくらいになり5か月くらい経ったころには全く薬を必要としていませんでした。
そして、最後までコルセットは付けていたのですが、ある時「これも外して大丈夫じゃないか?」と思い立って外して生活するようにしました。
最初は少し違和感がありましたが、すぐに慣れ、ついに腰痛から解放されたのでした。

今でも腰には気を付けて生活はしているので、ある意味一生付き合ってはいかないといけない持病ではありますが、運動もできますし、普通の生活には全く影響はないレベルです。
何年も腰痛に苦しんだ私にとっては本当に嬉しい奇跡でした。
この地の水が合ったのか(基本日本とは比べものにならないくらい汚いと思いますが)空気が合ったのか(大気汚染も日本以上ですが)とにかくミャンマーのおかげで私の腰痛は治ったと感謝しています。

このことに関連しているのかもですが、もう一つの奇跡はミャンマーに来てから慎重が伸びた事です。
腰痛の事もあり、ミャンマーに来る前に病院で身体測定などをしてた。
その時よりわずか4ミリ程ですが、慎重が伸びていました。
ミャンマーに来てから2年以上経過していた時の話です。
「それは誤差だろ」
と言われればそれまでなのですが、この歳で身長縮んでいたっておかしくない中4ミリ伸びるというのは奇跡だと個人的に思っています。

以上、ミャンマーでの奇跡を二つご紹介しました。
こんな不思議な事が起こるミャンマーで今日も頑張っています。
次回はもっと不思議な、そしてとても縁を感じる出来事についてお話したいと思います。

皆さんは占いの話や、前世の話は信じますか?
私は熱心に信じる人間ではありませんが、ミャンマーでとても不思議な体験をしました。
やはり縁が深いミャンマー。
そんな話をお届けしたいと思います。
お楽しみに。
それではまた。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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