最新記事
ウクライナ情勢

NATO、ウクライナに「10万人の平和維持部隊」派遣計画──ロシア情報機関

NATO to 'Deploy 100,000 Peacekeepers' in Ukraine, Russia Claims

2024年12月2日(月)16時35分
ジョーダン・キング
プーチン

ロシア主導の集団安全保障条約機構(CSTO)首脳会議出席のためカザフスタンを訪れたプーチン(11月27日、アスタナ) REUTERS/Turar Kazangapov

<戦闘を一時凍結する間に100万人のウクライナ国民を動員して訓練を施し、反転攻勢のチャンスを与えようとしていると、ロシア当局は西側の計画を詳細に語った>

ウクライナがロシアへの「報復」に向けて態勢を整えることができるよう、NATOは10万人規模の平和維持部隊をウクライナに派遣する計画を立てていると、ロシアの情報機関が主張している。

ロシアの情報機関、SVR(対外情報庁)は11月29日のリリースの中で、NATO加盟国の一部が「『平和維持部隊』の派遣を装ってウクライナを占領」する可能性があるとの見方を示した。

SVRは何の根拠も示していない。NATOのイエンス・ストルテンベルグ事務総長(当時)は4月に、NATOに「ウクライナに軍隊を派遣するつもりはない」と述べていた。

本誌はNATOとロシア国防相にコメントを求めたが回答は得られていない。

「戦場でロシアを倒す見込みがない状況」の下、NATOはウクライナでの戦争を「凍結」しようとしている、とSVRは言う。

そして、少なくとも100万人のウクライナ国民を動員して訓練し、「ウクライナの軍産複合体を復活」させようとしているという。

「それによって西側は、ウクライナ軍の戦闘能力を建て直し、報復の態勢を整えさせたいと考えている」と述べた。

SDGs
使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが「竹建築」の可能性に挑む理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ガザの砂地から救助隊15人の遺体回収、国連がイスラ

ワールド

トランプ氏、北朝鮮の金総書記と「コミュニケーション

ビジネス

現代自、米ディーラーに値上げの可能性を通告 トラン

ビジネス

FRB当局者、金利巡り慎重姿勢 関税措置で物価上振
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中