最新記事
考古学

古代エジプト人が神の器で飲んだカクテルに入っていたのは「幻覚剤」と「アルコール」と人間の何?【最新研究】 

Ancient Egyptians Drank Cocktail of Psychedelics, Body Fluids and Alcohol

2024年11月19日(火)17時25分
アリストス・ジョーシャウ
古代エジプトのベスマグのレプリカ

研究に使用された「ベス神のマグ」の3D模型 Cassidy Delamarter

<「ベス神のマグ」として知られる古代エジプトの器はいったい何に使われたのか? 長く研究者たちの想像力をかきたててきた器の残滓を最新科学で分析して浮かび上がったのは、予想外の中身だった>

謎めいた古代エジプトの「マグ」が、幻覚作用のある薬物やアルコール、人間の何らかの「体液」を混ぜ、精神に変容をもたらす「カクテル」として飲まれていたことが、研究によって明らかになった。

研究チームは、紀元前2世紀のものとされているこの遺物の高度な化学分析を実施した。その結果、さまざまな興味深い内容物の痕跡が残されていることが判明した。残留物から示唆される「複雑な液体の混合物」には、向精神作用や薬効をもつ化合物、発酵した液体、人間の血液やその他の分泌液、さらにはさまざまな風味づけの食材が含まれていた。

研究結果をまとめた論文は、『サイエンティフィック・レポーツ』誌に掲載された。論文の著者たちは、このマグは幻覚をもたらす儀式、おそらくは生殖能力と関連する儀式で使われていたと考えている。

この研究で取り上げられた遺物は、エジブトのベス神の頭部をかたどったマグで、長期にわたりさまざまな状況で発見されている。ベス神は、妊婦や子供の守護神としても知られている。

資産運用
「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒れる今こそ投資家が目を向ける「世界通貨」とは
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、アンソロピック技術の使用停止指示 「サ

ワールド

アングル:5年目迎えたウクライナ戦争、戦車が消えド

ビジネス

パラマウント、WBD買収へ 第3四半期完了の見通し

ビジネス

米国株式市場=下落、ダウ521ドル安 イラン緊迫や
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力空母保有国へ
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石が発見される...ほかの恐竜にない「特徴」とは
  • 4
    ウクライナが国産ミサイル「フラミンゴ」でロシア軍…
  • 5
    がん治療の限界を突破する「細菌兵器」は、がんを「…
  • 6
    トランプがイランを攻撃する日
  • 7
    「努力が未来を重くするなら、壊せばいい」──YOSHIKI…
  • 8
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 9
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 10
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 3
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 6
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 7
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 8
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 9
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中