「ロシアの無人機攻撃」...ウクライナとルーマニアの国境検問所が「火の海に」 NATO加盟国が取るべき対応は?
2024年10月8日(火)14時04分
ロシアに攻撃されたオデーサ州での消火活動 ATIN AMERICA NEWS AGENCYーHANDOUTーREUTERS
<これまでにもロシアのミサイルや無人機の残骸がNATO加盟国の領土に落下しており、その数は20件に及ぶ>
ロシアの無人機が、NATO領土まで脅かしている。10月初め、ウクライナとNATO加盟国のルーマニアの国境検問所で、ロシアによる無人機攻撃が行われた。
ウクライナのオデーサ州とルーマニアを結ぶ検問所への夜間の攻撃で、フェリーが一時運航停止。オレフ・キペル州知事は「故意に検問所を攻撃し、一般の人々の国境通過を妨害した」と非難した。
ロシアの独立系メディア「ビョルストカ」の9月の報道によると、ロシアのミサイルや無人機の残骸がNATO加盟国領土に落下したのは20件に及ぶ。NATO加盟の中東欧諸国の枠組み「ブカレスト9」は9月、ロシア無人機の脅威に対しNATOに「集団的な対応」を呼びかけた。
スロバキアのシンクタンクGLOBSECの研究員ロジャー・ヒルトンは、増加するNATO領空の侵犯は「繊細な問題」で、NATO加盟国はロシア無人機への断固とした対応と、緊張の高まりを避けることの間でバランスを取る必要があると指摘する。