中国製品に対するEUの関税は「罰ではない」とドイツ経済相...中国側による「貿易戦争」の警告受けて
中国を訪問中のドイツのハーベック経済・気候保護相(左)は22日、中国政府高官に対し、欧州連合(EU)が発表した中国製品への関税は「罰」ではないと説明した。北京で中国高官と握手する同相(2024年 ロイター/Maria Martinez)
中国を訪問中のドイツのハーベック経済・気候保護相は22日、中国政府高官に対し、欧州連合(EU)が発表した中国製品への関税は「罰」ではないと説明した。
中国商務省は21日、EUが緊張を高めれば「貿易戦争」を引き起こす可能性があると警告。EUの中国製電気自動車(EV)に対する反補助金調査で不正行為が行われたと非難した。
ハーベック氏は22日、気候変動対話の冒頭で「懲罰的な関税でないことを理解することが重要だ」と発言。米国、ブラジル、トルコなどは懲罰的関税を採用しているが、EUの手法は違うと述べた。
同氏は、欧州委員会は9カ月にわたり、中国企業が補助金によって不当な利益を得ていないかどうかを詳細に調査してきたと説明。EUの審査の結果もたらされる相殺関税措置は罰ではなく、中国政府が中国企業に与えた利点を相殺するためのものだと述べた。
同氏は「市場アクセスのための共通かつ平等な基準が達成されるべきだ」と語った。
中国の国家発展改革委員会トップの鄭柵潔主任と会談したハーベック氏は、EUの関税案は中国との競争条件を公平にするためのものだと述べた。
鄭氏はこれに対し、「われわれは中国企業の保護に全力を尽くす」と語った。
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