ガザ食料配給拠点に空爆、5人死亡 イスラエル「ハマス司令官殺害」
3月13日、イスラエルは、パレスチナ自治区ガザ南部にある国連の食料配給拠点への空爆で、標的としたイスラム組織ハマスの司令官を殺害したと明らかにした。写真は7日、ラファでUNRWAの食糧配給を待つ人々(2024年 ロイター/Mohammed Salem)
イスラエルは13日、パレスチナ自治区ガザ南部にある国連の食料配給拠点への空爆で、標的としたイスラム組織ハマスの司令官を殺害したと明らかにした。ガザ保健当局によると、このほかに国連職員を含む4人が死亡した。
イスラエル軍はモハマド・アブ・ハスナという名のハマス戦闘員を殺害したとし、イスラエル軍の位置情報をハマスに提供していたほか、人道支援物資の管理とハマスへの配布にも関与していたと説明した。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は先に、ガザ南部ラファにある施設の一つが攻撃を受けたと発表。5人が死亡、22人が負傷し、死者のうち少なくとも1人はUNRWA職員だとした。施設の位置情報をイスラエル軍と共有していたとも述べた。
UNRWAのラザリニ事務局長は「食料が底をつき、飢餓が広がり、一部は飢饉(ききん)に陥る中で、ガザに残る数少ないUNRWAの配給センターが攻撃された」と述べた。
イスラエルのネタニヤフ首相は13日、UNRWAとハマス戦闘員のつながりが疑われるとして、援助物資配給に支障をきたすことなくUNRWAを他の機関に交代させる考えを強調した。
ブリンケン米国務長官は事案の詳細を入手していないとした上で、イスラエルは困難な状況でも人道支援要員の安全を守らなければならないと述べた。
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