ポーランド、ベラルーシとの国境で警戒強化「ロシアから移動したワグネル戦闘員、現時点で数百人か」
ウクライナとポーランドの当局者は7月15日、6月に武装蜂起を起こしたロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員がベラルーシに到着したとの見方を示した。写真はベラルーシの首都ミンスクの南東約90キロの地点にあるオシポビチ近郊の軍事演習場で、ベラルーシ軍兵士を指導するワグネル戦闘員。14日撮影のベラルーシ国防省提供写真(2023年 ロイター)
ウクライナとポーランドの当局者は15日、6月に武装蜂起を起こしたロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員がベラルーシに到着したとの見方を示した。ベラルーシ当局はこの前日、ワグネルの戦闘員が首都ミンスク南東の軍事訓練場で兵士の訓練に当たっていると明らかにしていた。
戦闘員に近い2人の関係者によると、少なくとも11日から、数名のワグネル部隊がベラルーシに滞在しているという。
ウクライナ国境警備隊の報道官は通信アプリ「テレグラム」で、ベラルーシではロシアとは「別の集団」の動きが確認されていると述べた。
ポーランドの政府関係者は、同国政府もベラルーシにワグネルの戦闘員がいることを確認していると述べ、ツイッターに「現時点で数百人いるかもしれない」と投稿した。ポーランドは今月、潜在的な脅威に対処するため、ベラルーシとの国境で警備を強化していると明らかにした。
一方、ワグネルの創設者プリゴジン氏は6月24日夜にロシア南部ロストフナドヌーを出発して以来、公の場に姿を現していない。