スムージーもシリアルも...健康的に見えて実は危険な「隠れ糖分」フードに注意
Beware These Hidden Sugars
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<低カロリー・低脂肪をうたう商品や健康的なイメージのある食品であっても、その裏に潜む糖類のリスクを適切に把握することが重要だ>
食生活はできる限りヘルシーにしたい。そんなとき目を向けがちなのが、健康的とされる食品や低カロリー・低脂肪バージョンの製品だ。
確かに多くの健康食品は、カロリーは普通の食品より少な目だ。ところが、精製された砂糖がたっぷりという場合も。その結果、空腹感や特定の食品への渇望が増すことになりかねない。
糖分の摂取はインスリンの分泌を促す。上昇した血糖値を下げ、一定のレベルに保つためだ。だが上昇があまりに急激だと、インスリン分泌が過剰になり、血糖値は再び急低下しかねない。これが倦怠感や空腹感を引き起こす。
米厚生省と米農務省が共同発行する「アメリカ人の食生活ガイドライン」によれば、遊離糖類(食品・飲料に添加される糖類と、濃縮果汁などに自然に存在する糖分の総称)の摂取基準は成人の場合、1日に摂取するカロリーの10%未満。1日2000カロリーなら、200カロリーが上限だ。
「過剰摂取は短期的にも長期的にも健康に影響を与えかねない」と、フィットネス・栄養学専門家のペニー・ウェストンは言う。「短期的には血糖値の激しい変動を招き、空腹感が増す。長期的には、体重増加はもちろん、体内で炎症を引き起こし、細胞や臓器を傷つける可能性がある」
肥満対策に詳しいスポーツ栄養学者のマーク・ギルバートによれば、欧米式の食生活の意外な糖分源の代表格がシリアルやジュースだ。ヘルシーそうなのに、実は遊離糖類たっぷりのリスクがある食品を詳しくみると――。
■低脂肪ヨーグルト
カロリーはより高くても、全脂肪ヨーグルトのほうがずっと健康的だ。糖分がより少なくてタンパク質は多く、腸の健康にもいい。「低脂肪ヨーグルトは糖類を添加して風味を強調している。1回に食べる分量(約245グラム)のうち、糖類が45グラム以上の製品もある」と、ウェストンは指摘する。
「全脂肪ヨーグルトはマグネシウムやビタミンK、アミノ酸、カルシウム、腸にいいプロバイオティクスにも富んでいる。フルーツ入りの製品は買わないこと。自分で果物を加えれば、糖分を減らせる」
ギルバートも同じ意見だ。「低脂肪製品はカロリーの半分以上が糖分の場合も。糖類が添加されているか、食品表示ラベルで確認すべきだ」