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宇宙ウクライナ戦争は宇宙にも影響 ロシア、国際宇宙ステーション離脱へ
ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスのボリソフ新社長は26日、2024年に国際宇宙ステーション(ISS)計画から離脱することを決めたとプーチン大統領に報告した。ただ、米航空宇宙局(NASA)当局者はロシアから離脱の正式な通知は受けていないとしている。(2022年 ロイター/NASA/Roscosmos/Handout via REUTERS)
ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスのボリソフ新社長は26日、2024年に国際宇宙ステーション(ISS)計画から離脱することを決めたとプーチン大統領に報告した。ただ、米航空宇宙局(NASA)当局者はロシアから離脱の正式な通知は受けていないとしている。
ボリソフ氏はプーチン大統領に対し「パートナーに対する義務は全て果たすが、24年にISSから離脱することを決定した」と報告した。
一方、米航空宇宙局(NASA)のISS部門ディレクター、ロビン・ゲイテンズ氏は、ロシア側から政府間協定の下での義務に基づく公式な通達は受けていないとしている。NASAのネルソン長官は30年までISSの運用を続けるという米国の方針を改めて示し、「パートナーと調整している」と声明を発表した。
米国務省のプライス報道官は定例記者会見で、ボリソフ氏の表明に驚いているとし、「米ロの宇宙機関がこれまで長年にわたって実施してきた専門的な協力を踏まえると、残念な展開だ」と述べた。
ホワイトハウスのジャンピエール報道官報道官は会見で、ロシア政府はISS撤退意向を正式に通告していないと述べ、「ロシアが撤退した場合、2024年以降のISSへの影響を軽減するために選択肢を模索している」と説明した。
副首相や国防次官などを務めたボリソフ氏は、今月15日にプーチン氏にロスコスモス社長に任命されたばかり。前任のドミトリー・ロゴジン氏もISSからの離脱を度々示唆していた。