「政治」を基礎から学べる本、『教養としての「地政学」入門』『民主主義とは何か』『独ソ戦』の要点
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<「あの国は、なぜそんなことをするのか」を知るために必要な「政治」の基礎知識を教えてくれるflier編集部イチオシの3冊>
数多くの本を紹介し、またその内容を要約するサービスを展開している「flier」の編集部がオススメする「要約の達人が選ぶ、今月の編集部イチオシ!」コーナー。7月は「政治」に焦点を当てた3冊を紹介する(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。
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「政治」ということばを聞くだけで、Webページをそっと閉じてしまう人もいるかもしれません。政治は自分にはあずかり知らない遠いものという感覚があって、実際、興味を特別に持たなくても何とか生きていけます。
しかし、それは、何を入れたか忘れるくらい放置したままのゴミ袋のようなものです。いまは害がないけれど、放っておいたら臭ってくるかもしれないし、条件がそろえば火事のもとにもなります。正しい「捨て方」を知っていれば、自分や大切な人を守れるはず。
難しく考える必要はありません。国同士の関係、意思決定の仕組み、そして近代の過ちについて、まずは要約からのぞきこんでみませんか。
教養としての「地政学」入門
著者:出口治明
出版社:日経BP
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国際情勢は人間の営みですが、それを知ろうと思ったときにまず押さえておきたいのは、地理的条件とひとの動きを複合的に考える地政学です。
なぜ地理が重要になるのかというと、国は物理的に「土地」に縛られているからです。したがって、地理的条件をいかに利用するか、クリアするかという点がわかれば、ある程度の政治の流れが見えるようになります。
たとえば、各国の地図上の位置をよく見てみると、さまざまな国がそれぞれの仕方で日本にアプローチしているその背景が見えてくるかもしれません。
本書では、国際事情に精通した教養人である出口治明氏が、過去の歴史をひもときつつ、地政学の基本について事例豊富に語っています。国際人としての感性が求められる現代において必須の知識を手に入れるために、絶好の一冊です。
民主主義とは何か
著者:宇野重規
出版社:講談社
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いま日本も含めた世界の意思決定のベースとなっているのは、言わずと知れた民主主義です。その民主主義ということばを耳にして、みなさんはどのようなイメージをもつでしょうか。
民主主義は、そこに住む一人ひとりの市民を、一人ひとりの人間として認めるための仕組みです。だからこそ、自分たちが住む社会の問題の解決に一人ひとりが「参加」すること、権力をもつ人たちが一人ひとりの権利をないがしろにしないよう、その「責任」を問うこと、そして、社会の構成員としての自らの「責任」に自覚的であることが大切になります。
そう、民主主義は「めんどうなもの」です。でも、それが必要な「めんどうさ」であることは、その成立過程を見てみると理解できます。
本書は、忙しい現代人がなぜ民主主義を大事にしないといけないのか、歴史的背景から「腹落ち」するのにうってつけの良書です。