最新記事

カマラ・ハリス

カマラ・ハリス副大統領誕生で南インドの小さな村がお祭り騒ぎ

2020年11月11日(水)17時00分
松丸さとみ

インド南部の小さな村では爆竹が鳴らされ、お菓子が振る舞われた...... the guardian-YouTube

<バイデン氏の大統領当選と同時に副大統領就任が決まった民主党のカマラ・ハリス氏ゆかりのインド南部の小さな村では歓喜に沸いた......>

人格形成に影響与えた祖父が生まれた土地

米大統領選でジョー・バイデン氏が当選を確実にしたことを受けて、インド南部の小さな村スラセンドラプランは歓喜に沸いた。ここは、バイデン氏の大統領当選と同時に副大統領就任が決まった民主党のカマラ・ハリス氏ゆかりの地だ。

ハリス氏は、インド出身でがん研究者だった故シャマラ・ゴパラン氏を母親に、そしてジャマイカ出身でスタンフォード大学名誉教授の元経済学者ドナルド・ハリス氏を父親に持つ。両親が離婚して以降はシャマラさんが主に黒人コミュニティの中でハリス氏ら娘を育てたが、インドの親類との関係を強く保ち続けていたという。

インド南部に位置するタミル・ナドゥ州にあるスラセンドラプランは、各紙報道によると人口350人の小さな村だ。ハリス氏の祖父である故P.V.ゴパラン氏は、100年ほど前にこの場所で生まれたという。ハリス氏はこれまでもたびたび、インド政府に仕え、英国からの独立に尽力したゴパラン氏について公の場で口にしていた。

公務員を引退した祖父は、当時小さかったハリス氏の手を引いてチェンナイの海岸を散歩し、かつての同僚たちと民主主義の重要性や権利の平等などといった議論を交わしていた。ハリス氏は2018年、インドの非政府教育組織がニューヨークで行ったイベントでのスピーチでこのときの経験を振り返り、自分の人格形成において非常に大きな影響になったと話している。

まるでヒンズー教最大の祭り

大統領選の投票日だった11月3日以降、スラセンドラプランの人々は固唾をのんで結果を待っていた。ヒンズー教の寺院で祈り、神様の像に花を添えつつ、携帯電話で開票結果をチェックしていたという。

英紙ガーディアンによると、8日の朝になりジョー・バイデン氏当選の一報が報じられると、村では爆竹が鳴らされ、お菓子が振る舞われ、色とりどりの粉を使って女性たちは家の前に英語で「おめでとう、カマラ・ハリス。この村の誇り。ようこそ、アメリカ」などと書いていた。同紙は、ヒンズー教最大のお祭りディワリを1週間前倒しで祝っているかのような雰囲気だと報じた。

スラセンドラプランの中心的な寺院に来た、農業を営むレンガナタンさんはニューヨーク・タイムズ(NYT)に対し、「カマラはこの村の自慢。素晴らしい女性だしインスピレーションでもあります。彼女はこの土地の人なんです」と話した。

またスラセンドラプランのスダカル村議員はガーディアンに対し、「カマラ・ハリスはこの村の娘。子どもから年配者に至るまで私たちひとり一人が、米国副大統領として彼女が宣誓する日を心待ちにしている」と喜びを語った。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=主要3指数が1.5%超下落、原油急騰

ビジネス

NY外為市場=ドル小幅高、原油高背景に安全資産買い

ワールド

米、ホルムズ海峡で国際有志連合と共に船舶護衛へ=財

ワールド

デトロイトのシナゴーグに車突入、容疑者死亡 爆発物
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車整備は収入増、公認会計士・税理士は収入減
  • 3
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 4
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 5
    「イラン送りにすべき...」トランプ孫娘、警護隊引き…
  • 6
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 7
    2万歩でも疲れない? ディズニー・ユニバで足が痛く…
  • 8
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 9
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中