『82年生まれ、キム・ジヨン』は「女性のための映画」ではない
2020年10月9日(金)16時45分
映画のラストは原作と違い希望を感じさせる © 2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
小説は精神科医のカルテという体裁でジヨンの人生をたどっているが、映画は違う。ラストも小説とはまったく異なり、後味の悪いものにはなってない。どちらがいい、悪いではなく、作り手が伝えたいメッセージが違うということだ(ちなみに筆者は小説のラストほうがしっくりきた)。
日本でも十分通じる話だし(あのシーンもこのシーンも......と挙げだしたらきりがない)、きっと多くの女性がこの映画を見に行くことだろう。でも本当は男性にこそ見てほしい。それから、「赤ちゃんはママがいいに決まっている」といった時代錯誤で現実を知らない発言をたびたびしてしまう国会議員たちを集めて上映会でもやったらいいのに、と思う。
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