最新記事

ビジネススキル

「最強の時短仕事術」で、毎朝やるべき1つのこと

2020年6月12日(金)16時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

まずはその日に取り組む必要のあるタスクを明らかにすることから始めよう Tero Vesalainen/iStock.

<その日に取り組む必要のあるタスクを明らかにして順番を決めておけば、意識が散漫にならずにタスクの処理に集中できる>

複数のタスクを同時並行でこなす「マルチタスク」ではなく、一つの事柄に集中して着実に処理をする「ワンタスク戦略」――それを繰り返すことで「確実な成果」を必ず手にすることができ、効率よく仕事を進めることも可能になる。

この「一点集中」を実践して成果を挙げているのが、司法書士や監査業務、講演、経営など、多様な能力が求められる仕事を同時並行で進めている碓井孝介氏。その経験・実践に基づくスキルを著書『図解でわかる 一点集中のすごいコツ――最強の時短仕事術』(CCCメディアハウス)で公開している。

その一部を抜粋し、3回に分けてこちらで掲載する。今回はその第2回。

*抜粋第1回:「マルチタスク」など存在しない、効率がいいのは一つのタスクに集中する「ワンタスク」
*抜粋第3回:仕事への集中を邪魔するスマホは大敵、ではどうすればいい?

◇ ◇ ◇


Task Rule 6 毎朝の「タスクピックアップ」と順番決め

◆行き当たりばったりではいけない
ワンタスク戦略では、タスクを一列に並べて、それらを黙々とこなすことになるため、何らかの方法で「タスクの整理」が必要です。

しかし、多くの人は、手に取りやすいタスクから1日のタスク処理を始めるもの。デスクに向かったら、何も考えずに前日にやり残した仕事から取り組んだり、視界に入った資料に関するタスクから、やみくもに手をつけるのです。

ワンタスク戦略では、行き当たりばったりではいけません。タスクを整理し、一つひとつに集中できるようにしなければいけないのです。

まずはタスクを一列に並べるために、その日に取り組む必要のあるタスクを明らかにすることから、1日を始めてください。

◆毎朝の「タスクピックアップ」のすすめ
オフィスに出向いたら、毎朝「今日のタスクの確認」から始めるのです。このことを私は「タスクピックアップ」と呼んでいます。これは毎日行い、必ず習慣にしましょう。

くどいようですが、思いついたタスクから手をつけることはやめてください。思いつきでタスクを処理していては、タスクを処理している途中で別のタスクを思い出したりして、意識が四方八方に散らばってしまうからです。

毎朝、タスク処理に取りかかる前に、今日するべきタスクを思い起こしてください。そして殴り書きで構わないので、それらのタスクを紙に書き出します。紙に書けば、頭の中だけでピックアップするよりも、より明確になるためです。

itten0201.jpg

上の図解は『図解でわかる 一点集中のすごいコツ――最強の時短仕事術』P35に掲載

◆タスク処理の順番を決める
タスクピックアップができたら、次はタスク処理の順番を決めましょう。これも実際のタスク処理に取りかかる前の時間帯、つまり「朝」に決めてしまうというわけです。

タスクピックアップだけではなく、順番を決めるときも、頭の中だけで終わらせてはいけません。順番を決めるときも、紙に書いて整理することが大切。頭の中だけではなく、きちんと「形」にするのです。

なお、紙に書き込む際は、きれいに書く必要はありません。殴り書きでピックアップした各タスクの横に、数字で「①、②......」とメモするだけでまったく構いません。大切なのは、そのあとのタスク処理そのものであって、タスクピックアップと順番を決めることは、あくまでも「タスクのためのタスク」にすぎないからです。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

プーチン大統領、トランプ氏にクリスマスメッセージ=

ワールド

ローマ教皇レオ14世、初のクリスマス説教 ガザの惨

ワールド

中国、米が中印関係改善を妨害と非難

ワールド

中国、TikTok売却でバランスの取れた解決策望む
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 2
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 3
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 4
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 5
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 6
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 7
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 8
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 9
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 10
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 5
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中