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2020米大統領選米大統領選・民主指名争い、バイデンがミシガンなど制し躍進 サンダース苦境
米大統領選に向けて民主党の候補を選ぶ予備選と党員集会が10日、6州で行われれジョー・バイデン前副大統領が指名獲得に大きく前進した。写真は10夜、演説するバイデン氏。(2020年 ロイター/Brendan McDermid)
11月の米大統領選に向けて、野党民主党の候補を選ぶ予備選と党員集会が10日、6州で行われた。中道派のジョー・バイデン前副大統領は大票田の中西部ミシガン州含む4州を制し、指名獲得に大きく前進した。
一方、3日のスーパーチューズデーでバイデン氏にリードを許した左派のバーニー・サンダース上院議員は、形勢逆転とはならずかなり厳しい状況に追い込まれた。
フィラデルフィアで演説したバイデン氏は、サンダース氏と同氏の支持者の熱意に謝意を示して党内の結束を訴え、「我々には共通の目標がある。我々はともにドナルド・トランプ氏を打ち負かす」と表明した。
サンダース氏は10日夜、地元バーモント州に戻った。声明の発表は予定していない。
ミシガン州では、集計率91%時点でバイデン氏の得票率が53%と、サンダース氏の37%を大きく上回っている。バイデン氏は、ミズーリ州で60%、ミシシッピ州では81%を得票した。
ワシントン州は、3分の2強の集計が終わった段階で両者互角の戦い。ノースダコタ州は、集計率約63%時点でサンダース氏がわずかにリードしている。
エジソン・リサーチによると、11日早朝の段階で、バイデン氏は獲得代議員を134人上積みして762人とした。サンダース氏は74人増えて619人。指名獲得には1991人を獲得する必要がある。
バイデン氏支持広がる
バイデン、サンダース両氏とも、新型コロナウイルスに関するガイダンスに従い10日夜の集会を取りやめた。
党内ではバイデン支持の機運が高まっている。2つの特別政治活動委員会(スーパーPAC)がバイデン氏への加勢に乗り出したほか、2月に指名争いから撤退した実業家のアンドリュー・ヤン氏がバイデン氏への支持を表明した。
バイデン氏は、女性やアフリカ系米国人、45歳以上の有権者など幅広い層から支持を獲得した。
一方、サンダース氏の最も影響力のある支持者の一人であるオカシオコルテス下院議員は、今回の結果を重く受け止め「今夜はつらい夜だ」とソーシャルメディアでコメントした。
*内容を追加しました。
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