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2020米大統領選米民主候補者争い、サンダースは巻き返し困難か バイデン急躍進で
米大統領選に向けた民主党候補指名争いのヤマ場「スーパーチューズデー」でのバイデン前副大統領の躍進を受け、サンダース上院議員(写真)は「多民族・多世代」の支持構築という課題が浮き彫りになったが、巻き返しに残された時間はあまりない。2月7日、ニューハンプシャー州マンチェスターで撮影(2020年 ロイター/Mike Segar)
米大統領選に向けた民主党候補指名争いのヤマ場「スーパーチューズデー」でのバイデン前副大統領の躍進を受け、サンダース上院議員は「多民族・多世代」の支持構築という課題が浮き彫りになったが、巻き返しに残された時間はあまりない。
14州の予備選・党員集会が集中した3日のスーパーチューズデーではバイデン氏が10州を制し、予想外に健闘。サンダース氏はとりわけ高齢者やアフリカ系米国人の支持取り込みに苦戦している状況が鮮明になった。
サンダース氏の支持者らは4日、スーパーチューズデーのさえない結果を受けてパニックになる必要はないとした上で、サンダース氏は指名獲得に十分な支持基盤の拡大が可能であることを示す必要があると指摘した。
出口調査によると、サンダース氏は特に若年層とヒスパニック系の有権者から強い支持を得て、最大票田のカリフォルニア州で勝利したもよう。
しかし、バイデン氏は重要な鍵を握るアフリカ系や60歳以上の白人の有権者を中心に幅広い層の支持を集めた。
急進派団体「私たちの革命」の代表ラリー・コーエン氏は、巻き返しを図るには時間が足りないと指摘した。同団体はサンダース氏が創設したが、選挙キャンペーンから独立して運営されている。民主党候補指名獲得に必要な代議員の過半数は、今月10日と17日の予備選後に割り当てられる。
5日午後の時点で、代議員獲得数はバイデン氏が526人、サンダース氏が463人。カリフォルニア州ではまだ最終結果が判明していない。
バージニア大学の政治アナリスト、カイル・コンディク氏は、フロリダ、ジョージア両州でバイデン氏の優勢が見込まれるとし、サンダース氏が盛り返すには中西部で予想を上回る躍進が必要になるとの見方を示した。
サンダース氏はまだ全ての結果を分析できていないとした上で、カリフォルニア州ではヒスパニック系、アジア系、アフリカ系といった白人以外の有権者から強い支持を得たと指摘した。
サンダース氏は4日、記者団に対し、アフリカ系米国人の支持拡大に取り組んでいると述べたが、詳細には言及しなかった。
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