米下院、トランプの弾劾訴追を可決 史上3人目
下院の採決では、共和党議員全員が2つの弾劾条項に反対し、民主党議員は2人が反対に回った。また別の民主党議員1人は「議会妨害」の条項にのみ反対票を投じた。
トランプ氏の選対本部責任者、ブラッド・パースケール氏は、声明で「採決で唯一超党派だったのは反対票だ。大統領はより強力になっており、民主党の支持は薄れている」と語った。
バイデン氏は採決終了後、ツイッターで「トランプ大統領は権力を乱用し、就任宣誓を破り、国民を裏切った。米国では誰も法を超越することはない。それは大統領であってもだ」とコメントした。
ペロシ下院議長は採決前に行われた審議で「きょう、われわれは国民のために民主主義を守るためにここに集まっている」と強調し、「今行動を起こさなければ、われわれは責務を放棄したことになる。大統領の無謀な行動により弾劾が必要になったことは悲劇的だ」と述べた。
下院本会議で審議が進行する中、トランプ大統領は、弾劾手続きは「米国に対する攻撃だ」とツイッターに投稿した。
過去に弾劾訴追を受けた大統領は、1868年に訴追されたアンドリュー・ジョンソン、1998年のビル・クリントン氏の2人のみで、弾劾裁判ではいずれも無罪判決を受けた。ウォーターゲート事件で知られるニクソン大統領は弾劾訴追前に辞任しており、裁判は行われなかった。
*内容を追加しました。
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