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北朝鮮中国・習近平が初の北朝鮮訪問 人的交流を活発化か
6月20日、中国の習近平国家主席は20日、北朝鮮に到着した。写真は中国の習近平国家主席(右)と金正恩朝鮮労働党委員長(左)。KCNAが1月配信。提供写真(2019年 ロイター/KCNA)
中国の習近平国家主席は20日、経済政策当局トップら複数の高官とともに北朝鮮に到着した。中国国営メディアが報じた。21日までの公式訪問中に金正恩朝鮮労働党委員長と会談する見通しで、米朝の非核化協議が停滞するなか、北朝鮮への経済協力を打ち出す可能性がある。
中国首脳の訪朝は14年ぶりで、習氏にとっては国家主席就任後、初めて。国営メディアによると、習主席に同行するのは外交担当トップの2人と何立峰・国家発展改革委員会主任など。滞在中に、朝鮮戦争に参加した中国義勇軍を追悼する友誼塔を訪れる予定。
中国は国連の対北朝鮮制裁決議について、北朝鮮が求める制裁緩和に理解を示してきた。また、米国との貿易摩擦が激化するなか、北朝鮮との経済協力も擁護してきた。
朝鮮労働党機関紙、労働新聞は、1面に掲載した論説記事で習氏の「歴史的訪朝」に歓迎の意を表した。
習氏の訪朝は「複雑な国際関係のため重大な課題に直面する中での訪問であり、中国共産党と同国政府が(中朝の)友好関係を重要視していることを明確に表している」と指摘した。
また、習氏の訪問は「いかなる逆風に対しても決して揺らがない」両国の関係を際立たせており、「血縁のような絆」を強化するものだと強調した。
中国の延辺大学の北朝鮮専門家、Li Zhonglin氏は、習氏の訪朝のタイミングは偶然ではないとし、中国は米朝協議を再開させる上で役割を果たそうとしている可能性があるとの見方を示した。
韓国の梨花女子大学校のレイフエリック・イーズリー教授は、中国は制裁に大きく違反することなく北朝鮮を経済的に支援し、北朝鮮のプライドを傷つけることなく人道的な支援も行うため、人的交流を積極化する可能性があると分析。
「北朝鮮の技術的能力開発を支援するために中国からさらに専門家が派遣される可能性があり、中国からの観光客が増えれば北朝鮮が制裁の影響による外貨不足に対応するのを助けることになる」と指摘した。
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