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米軍事トランプ、中距離核廃棄条約からの離脱を表明「ロシアが違反」
10月20日、トランプ米大統領(写真)は、米国が旧ソ連との間で結んだ中距離核戦力(INF)廃棄条約から離脱すると表明した。2017年6月撮影(2018年 ロイター/Kevin Lamarque)
トランプ米大統領は20日、米国が旧ソ連との間で結んだ中距離核戦力(INF)廃棄条約から離脱すると表明した。ロシアが条約に違反しているためと批判した。ロシアはこの動きに反発するとみられる。
同条約は当時のレーガン米大統領とソ連のゴルバチョフ書記長が1987年に調印した。短距離および中距離の核ミサイルや通常型ミサイルの廃棄を両国に義務付ける内容。
トランプ氏はネバダ州での集会後に記者団に対し、「残念ながらロシアが合意を順守していないため、われわれは条約を破棄する」と述べた。
米政府はロシアが条約に違反して核戦力を開発しているとみている。
トランプ氏は、ロシアや中国が開発の停止に合意しない限り、米国は戦力を開発すると語った。
中国は同条約に参加しておらず、軍事戦略の一環として通常型ミサイルに大規模な投資を行っている。