ビジネスSNSリンクトインへ中国が超攻撃的スパイ作戦 米高官が指摘
前例なきスパイ大作戦
米連邦捜査局(FBI)の情報部門を率いるジョシュア・スクーレ氏によれば、中国によるスパイ活動全体の約7割は、米政府ではなく、米民間セクターを対象にしているという。同部門はスパイ対策業務向けの情報収集などを担当している。
「わが国の歴史上、前例のないペースで、中国は経済スパイ活動を展開している」とスクーレ氏は語る。
エバニナ氏によれば、過去2年半でマロリー被告を含む5人の現旧当局者が中国のためのスパイ活動容疑で告発や有罪判決を受けた。これ以外にも米国人による中国向けのスパイ行為で捜査中の案件があると述べたが、詳細は明らかにしなかった。
米情報機関は現旧職員に対し、こうした活動への脅威について警告し、身を守るためのセキュリティ措置を指示している。現旧職員の一部は、政府関係の職歴を詳細にネット投稿しており、政府が公式には認めていない極秘の情報部門の名称まで記載していることもあるという。
リンクトインは「非常に優れたサイトだ」とエバニナ氏は言う。「しかし、政府内部の人間やCIAなどの元職員に限らず、研究者や科学者、技術者など、敵対国が望む人材を標的とするための重要な手段となっている。情報収集にはうってつけの舞台なのだ」
(翻訳:エァクレーレン)
[ワシントン 31日 ロイター]