グレートバリアリーフのサンゴの30%が死滅 犯人は地球温暖化
2018年4月20日(金)18時30分
被害は壊滅的だが、人々が行動すればまだ生きている無数のサンゴを保護できる、とヒューズは言う。生き残ったサンゴは死滅した種類と比べて「タフ」だ。「残る半数のサンゴの保護を急ぎ、回復を助けなければ」
サンゴは単に美しいだけではなく、動物と人間両方の生命を支えている。サンゴ礁が死滅すれば、海洋生物や魚を食べる人々の生活に重大な影響を及ぶ。サンゴ礁の恩恵を受けている人は数億人に上り、その大半は貧しく、発展の遅れた地域の住民だ。
サンゴ礁を守るには、地球の平均気温の上昇を産業革命前と比べて2度以内に抑えることが不可欠だ、と研究者らは指摘する。
ヒューズは言う。「グレートバリアリーフは間違いなく気候変動の脅威にさらされている。だが温室効果ガスの削減に今すぐ取り組めば、まだ取り返しがつく」
(翻訳:河原里香)
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着