最新記事

米大統領選

トランプの対抗馬?バイデンの人知れぬ善行がネットで拡散、感激するアメリカ人

2018年3月13日(火)14時30分
シャンタル・ダ・シルバ

ヒラリー・クリントンの代わりに立候補していればトランプに圧勝できた、と言われるバイデン前副大統領 Brian Snyder-REUTERS

<トランプの野蛮さにうんざりしているアメリカ人にとってバイデン前副大統領がホームレスに見せた善意はまさに大統領のクオリティーだった!>

本当の人柄は、誰も見ていないときに出るものだ。

前米副大統領ジョー・バイデンがホームレスの男に話しかけている写真を見たとき、ワシントンのコンサルタント、ポール・エコーレはそう思った。

この写真を撮ったのは、たまたま通りかかったカレブ・ベイカ。それを先週金曜にエコーレがフェイスブックでシェアすると、たちまち拡散した。月曜までのシェア回数は12万8600件にのぼっている。

ジョー・バイデンは木曜の夜、孫娘を連れてワシントン郊外のジョージタウンの映画館に行った帰りだった。その途中でホームレスに話しかけたところを写真に撮られた。「本当の人柄は、誰も見ていないときに出るものだ」と、エコーレは書く。

写真を撮ったベイカによれば、バイデンは何かメモを書いてホームレスに渡したという。

この投稿をきっかけに、2020年の大統領選挙にバイデンを推す声が一段と強まっている。「(トランプとは)あまりに違い過ぎてすごい。これこそバイデンだ」と、あるフェイスブックユーザーは書く。「バイデンにとって家族には2つの意味がある。通常の家族のほか、彼が出会うすべての人間も家族なんだ」

【関連記事】トランプ不人気でバイデン大統領の現実味

バイデンは以前、トランプ政権を「悲劇」と呼んだ。ポリティコ誌の取材を受けたバイデンの側近は、大統領選への出馬が可能か検討していると言った。

バイデンは現在、2015年に脳腫瘍のため46歳で亡くなったボー・バイデンについて書いた小説の新刊ツアーの最中だ。


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=S&P500・ダウ反発、大幅安から切

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、トランプ関税発表控え神経質

ワールド

英仏・ウクライナの軍トップ、数日内に会合へ=英報道

ビジネス

米利下げ時期「物価動向次第」、関税の影響懸念=リッ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中