「いじわる金正恩」のクリスマス禁止令
2017年12月22日(金)15時30分
2012年12月にアメリカの宣教師ケネス・ペは、北朝鮮に旅行中、パソコンのハードディスク内にキリスト教関係のデータを所持していたことから「敵対行為」の容疑で拘束された。その後、15年の労働強化刑の判決を受けて刑務所に収容されたが、過酷な状況で体調を崩し、1年半後に解放されている。
北朝鮮が建国される1948年以前、国民の約20%はキリスト教信者だった。現在の北朝鮮の人口は2500万人余りだが、国連人権委員会によると、このうち20~40万人がキリスト教信者と推定され、秘密裏に宗教活動を行っているとみられる。
クリスマスへの迫害は、北朝鮮では数十年間続いてきた。韓国では長年、国境近くのクリスマスツリー風のタワーを飾り付けて電飾を点滅させてきたが、反発した北朝鮮はタワーを砲撃すると脅し、2014年に安全上の理由から韓国政府がこのタワーを撤去した。
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