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中国「一帯一路」の目玉、マレーシアで長距離鉄道計画が着工

2017年8月10日(木)17時40分

8月9日、中国が推進する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の目玉の1つであるマレーシアの鉄道プロジェクトが着工した。写真は鉄道模型を見るマレーシアのナジブ首相(左から2人目)ら。クアンタンで撮影(2017年 ロイター/Liz Lee)

マレーシアの東西海岸を結ぶ130億ドル規模の鉄道プロジェクトが9日着工した。中国が推進する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の目玉の1つで、中国はマレーシアにおけるソフトパワーを一段と拡大することになる。

南シナ海側のタイとの国境地点とマラッカ海峡を結ぶ全長688キロメートルの鉄道で、名称は「イースト・コースト・レール・リンク(ECRL)」。

マレーシアのナジブ首相は起工式で、「(マレー)半島の東岸と行き来する時間が大幅に短縮される」と述べた。

首相によると、費用の85%は中国輸出銀行が融資し、残りはイスラム債(スクーク)の発行によって調達する。建設を請け負うのは中国交通建設。

ナジブ首相は過去数カ月間、中国が投資するインフラ計画を相次いで発表。首相の反対勢力からは、マレーシアは中国の資金に依存し過ぎているとの批判も出ている。

[クアンタン(マレーシア) 9日 ロイター]


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