アメリカ大統領選、予算不足で3割近くが不正懸念の電子投票機使用
2016年9月22日(木)11時45分
タッチスクリーン式の機械は06年の議会選挙におけるフロリダ州での投票など、いくつかの選挙で疑わしい集計結果を招いてきた。
08年以降、光学スキャンシステムへの切り替えのほか、タッチスクリーン式とプリンターを併用して紙の記録を残すようにしたり、郵送方式の投票に切り替えるなどの対策を取ってきた州もある。
選挙当局者らは、今なお使われているタッチスクリーン式機械はテストが繰り返されてきた上、投票作業員の訓練も強化されたため、10年前に比べて安全性が高まっていると主張する。また、インターネットに接続していないためハッカー攻撃も起こらないという。
実際、米国の電子投票機が大きなハッカー攻撃を受けた例は確認されていない。しかしセキュリティー専門家によると、投票を操作しようと思えばネット接続がなくてもメモリーカードを使ってウィルスを拡散させることが可能だ。それを防ぐには紙ベースのシステムに切り替えるのが一番だという。
(Andy Sullivan記者)
[ワシントン 20日 ロイター]
Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着