最新記事

セレブ

キム・カーダシアンの食品CM、なぜか「食べたふり」だけで済ます不自然さが話題に

Kim Kardashian Criticized For 'Fake Eating' In New Beyond Meat Ad: 'Seems So Fake'

2022年05月27日(金)11時56分
キャサリン・アルメシン
キム・カーダシアン

@beyondmeat/Instagram

<なぜ食べないのか? 食べたくないなら、なぜCM出演を受けたのか? それとも炎上狙い? カーダシアンの不自然すぎる「代替肉」CM>

植物由来の「代替肉」は、個人の健康問題から地球規模の食糧問題や環境問題まで、さまざまな理由から関心が高まっている。この分野にいち早く参入した食品メーカー「ビヨンドミート」だが、最近公開された動画広告が注目を集めている。出演している「お騒がせセレブ」キム・カーダシアンが、同社の製品を「食べるふり」だけして、実際にはまったく口に入れていないように見えるためだ。

実業家やモデルとしても活躍するカーダシアンだが、このほどビヨンドミートの「チーフ・テイスト・コンサルタント」に就任したとCMのなかで語る。「私はビヨンドミートが担うべき使命を強く信じており、そのため私が持つ最大の強みである『味覚』を生かしてお手伝いすることにしました」

Instagramで公開されたこのCMには、同社の植物由来の代替肉で作ったハンバーガーやミートボール、チキンナゲットなどの料理が次々に登場し、それをカーダシアンが食べるシーンが続く。口をもぐもぐと動かしながら満足そうな表情を浮かべたり、お代わりするようなジェスチャーを見せたりする彼女だが、よく見ると実際に食べ物を口の中に入れるシーンはひとつもないのだ。

@beyondmeat /Instagram


それでも彼女ほどの影響力は望めない?

半分に切られたハンバーガーを手に持ち、口をもぐもぐさせているシーンでは、ハンバーガーに噛んだ痕跡すら残っていない。これにネットユーザーたちは敏感に反応し、「ハンバーガー、1口も食べてないよね」「フェイクだ」といった声が上がった。

なぜカーダシアンが、このブランドの「顔」に選ばれたのか疑問視する人も多い。ヴィーガン(完全菜食主義者)で知られる有名人はほかにたくさんおり、彼らの方が植物由来の代替肉を宣伝するのにふさわしいのではないかというのだ。

「もっとふさわしい広報担当者を選ぶべきだ」「ヴィーガンで、地球の環境問題に取り組んでいる素晴らしいセレブはたくさんいるのに、なぜキムを選んだの? 彼女がふさわしいとは思えない」「ビヨンドの製品は大好きだったけど、広告でキムを見ることになるなんて本当にがっかり」といったコメントが寄せられ、不買運動を宣言する人も現れた。

とはいえ、カーダシアンはInstagramだけでも3億人のフォロワーを持つスーパーセレブであり、多くの人に向けて同社を宣伝するという意味では彼女ほどの適任者はいないかもしれない。「3億人以上のフォロワーに、植物由来の食事を勧めることができるのだから、どう考えても動物や自然環境にとっては勝利でしかない」「私たち全員のフォロワーを合わせても、彼女ほどのリーチを持つことはできない」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

マネタリーベース3月は前年比3.1%減、緩やかな減

ワールド

メキシコ政府、今年の成長率見通しを1.5-2.3%

ビジネス

EUが排ガス規制の猶予期間延長、今年いっぱいを3年

ビジネス

スペースX、ベトナムにスターリンク拠点計画=関係者
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    2つのドラマでも真実に迫れない、「キャンディ・モン…

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    2つのドラマでも真実に迫れない、「キャンディ・モン…

  • 5

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…

  • 3

    「日本のハイジ」を通しスイスという国が受容されて…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    「なぜ隠さなければならないのか?」...リリー=ロー…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:引きこもるアメリカ

特集:引きこもるアメリカ

2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?