『シンドラーのリスト』の「赤いコートの少女」が今、ウクライナ難民にもたらす希望
2022年04月21日(木)20時26分
本人のインスタグラム OLIWIA.DABROWSKA_/INSTAGRAM
『シンドラーのリスト』では、リーアム・ニーソン演じるオスカー・シンドラーが1943年のクラクフで、群衆に紛れて歩く赤いコートの少女を見掛ける。だが後に、荷車に乗せられた彼女の遺体を発見する。
恐怖と怒りに駆られたシンドラーは、強制収容所から救うことができそうな人々のリストを作成した。シンドラーは実在の人物で、結果として1200人以上のユダヤ人をホロコーストから救ったことで知られる。
ダブロフスカは2013年のインタビューで、この映画への出演が自分に与えた影響について語っている。完成した映画を見たときには「ゾッとした。......ものすごく恐ろしかった。あまり理解できなかったけど、もう二度と見たくないと思った」
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、ロシア軍の侵攻以来、ウクライナでは1000万人以上が住む家を追われ、過去数十年で最大規模の人道危機が進行している。隣国ポーランドには260万人以上のウクライナ人が避難。ダブロフスカは、彼らに希望を届けるという難役に挑み続ける。