最新記事
SDGsパートナー

将来的なSDGsアクションの担い手を育成...ベネッセコーポレーション「全国小学生『未来』をつくるコンクール」の意義

2024年11月25日(月)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

累計応募作品は100万点以上に

同コンクールの第1回は2004年に開催された。小学生にとってさまざまな経験ができる「夏休み」にこそ、学校とは違う「家庭」という最も身近な環境で、日常の中にある出来事や身の回りの問題に目を向けながら、一人ひとりの観点で考えを深めてもらいたいという思いのもとでスタートした。以来、現在まで継続して開催され、2023年には20周年を迎えた。これまでに応募された作品の累計は100万点以上にのぼるという。

SDGsという言葉が一般化したのは2010年代の半ば頃だが、このコンクールはその10年近く前から子どもの可能性を拓く取り組みとして行われてきた。環境部門が設置されたのも2008年であり、その時々の世相やトレンドを反映した子どもたちの興味関心や変化を把握し、反映してきたのも特徴の一つと言えるだろう。

newsweekjp20241121101116-1786fb38ef587c0d7182f2e3f1533bc2b65f53a2.png

(左)受賞者パンフレット(右)ウェブサイトに掲載された受賞作品例(第20回)

「『作品をつくった』『やりきった』というだけでも自信になりますが、受賞者の声から『いろんな人が作品をみてくれること』『同年代の友だちがコメントしてくれること』『専門の先生がコメントしてくれること』がさらに大きな自信や達成感につながることが分かっています。そうした機会をより拡充し、未来に向けて成長する力へとつながる『自信』や『刺激』を受けられるコンクールにするためにブラッシュアップや工夫を重ねていきたいと考えています」と、久保川氏は話す。

持続的な学びにつながる表現力や好奇心、思考力は、カリキュラムが決まっている学校教育だけで培うのは難しい。普段と違う経験ができる夏休みに、そういった力を伸ばす機会を提供している同コンクールは、「学びへの自信」を獲得する契機になっているかもしれない。コンクールに参加した子どもたちが、将来的にSDGsアクションを起こす人材に育つ可能性があるという意味でも価値ある取り組みと言えるだろう。

【関連記事】
過疎地域の子どもたちに「学ぶ楽しさを知る」体験を...AIと「働く大人の生声」で地域の未来に貢献するClassi
いろんな特性をもつ子どもに合う教育で、学ぶ楽しさを...ベネッセ発のICT学習アプリとは?
しまじろうと「もったいない」を学ぼう! ベネッセの幼児向けSDGs教育プログラム

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米、中国製半導体に関税導入へ 適用27年6月に先送

ワールド

トランプ氏、カザフ・ウズベク首脳を来年のG20サミ

ワールド

米司法省、エプスタイン新資料公開 トランプ氏が自家

ワールド

ウクライナ、複数の草案文書準備 代表団協議受けゼレ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 5
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 8
    なぜ人は「過去の失敗」ばかり覚えているのか?――老…
  • 9
    砂浜に被害者の持ち物が...ユダヤ教の祝祭を血で染め…
  • 10
    楽しい自撮り動画から一転...女性が「凶暴な大型動物…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中