最新記事
SDGsパートナー

「遮熱・断熱効果が10年持続」 窓ガラス用「次世代型省エネコーティング」で地球規模の省電力を目指すビルズアート

2024年11月7日(木)17時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
ららぽーとEXPOCITY内にある大観覧車「OSAKA WHEEL(オオサカホイール)」での作業

ららぽーとEXPOCITY内にある大観覧車「OSAKA WHEEL(オオサカホイール)」での作業の様子。すべて閉園後の夜間に実施

<熱中症リスクの高まりや電気代の高騰が社会問題となるなか、株式会社ビルズアートは革新的な窓ガラス用の断熱コーティング剤を開発した。快適な室内環境と省エネを低コストで両立するこの技術は、地球温暖化対策として大きな可能性を秘めている>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇


「夏は暑く、冬は寒い」日本の住宅の断熱性の低さに着目

地球温暖化は気温の上昇に伴って多くの健康問題をもたらしており、特に夏場の熱中症のリスクは急激に高まっている。国内の熱中症による死者数はこの20年で約7倍に増加しており、屋内で熱中症を発症するケースが少なくないことも分かっている。電気代の高騰なども相まって、エアコンの使用を控えたために熱中症になる人もおり、建物内部の温度管理は命に関わる重要な問題だ。

大阪府の塗装企業である株式会社ビルズアートは、「夏は暑く、冬は寒い」と言われる日本の住宅の断熱性の低さに着目し、窓ガラスのコーティングによって室内環境を改善することに取り組んでいる。

同社が開発した「次世代型省エネコーティングe-coatingHSG」は、窓ガラスに塗布することで夏は太陽光を遮り、冬は室内の熱を逃さないようにする、いわば窓の断熱材だ。このコーティングにより、日射熱の80%以上をカットし、年間を通して15〜20%程度の省エネ効果があるという。電力消費量とCO2排出量の削減につながる技術だ。

ビルズアートの代表取締役である高木聡氏は、「窓ガラスに一度コーティングすれば10年程度は遮熱・断熱効果が持続します。地球環境、自然環境、カーボンニュートラルに最適です」と話す。

この次世代型省エネコーティングは、2024年4月に日本最大の観覧車「OSAKA WHEEL」にも採用され、その効果が実証されている。エアコンを停止した状態で、コーティング済みのゴンドラと未施工のゴンドラの室温を比較したところ、最大で3.8度もの温度差が確認された。また、既存のコーティング材の課題となっていた曲面への対応や、景観を損なう歪みも解消していることから、ゴンドラから眺める景色を妨げることもない。

newsweekjp20241105033030-1746a095ddfd1d79dba598997c0328dcc1d33547.jpg

検証作業の様子。コーティング済のゴンドラと未施工ゴンドラで最大約3.8℃の温度差があった。測定日時は2024年5月10日14:20~15:10。当日の天候は晴れで気温は25℃だった

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

北朝鮮が固体燃料エンジンの地上燃焼実験、金総書記が

ワールド

ウクライナ大統領がUAE・カタール訪問、防衛協力で

ワールド

全米で反トランプ集会 移民政策やイラン戦争に抗議 

ワールド

米国防総省、イランで数週間にわたる地上作戦を準備=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 2
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度を決める重要な要素とは?
  • 3
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?...「単なるホラー作品とは違う」「あの大作も顔負け」
  • 4
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 9
    ウィリアム皇太子が軍服姿で部隊訪問...「前線任務」…
  • 10
    カタール首相、偶然のカメラアングルのせいで「魔法…
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 9
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 10
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中