最新記事
SDGsパートナー

使用済みプラを資源に変える「特別」なリサイクル手法とは? レゾナックが示す資源循環モデル

2023年12月25日(月)13時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

国内外問わず評価されるケミカルリサイクルのリーディングカンパニー

プラスチックリサイクルの手法は、プラスチックの種類・品質によって異なる。大別すると、そのまま新しいプラスチックの原料にするマテリアルリサイクル、焼却時の熱エネルギーを温水プールや発電に利用するサーマルリサイクル、そしてケミカルリサイクルの3つだ。

とりわけケミカルリサイクルは、対応できる素材の幅が広いことや発生するCO2を有効活用できる点で優れている。ただし、技術的な難易度の高さや設備投資の負担が課題とされてきた。

resonac_co2.jpg

CO2排出量80%強削減を確認、使用済みプラスチックから生まれた低炭素アンモニア(2022年12月20日プレスリリースより)

だからこそ、ケミカルリサイクルを推進するレゾナックの取り組みは高く評価されている。「エコマークアワード(主催:エコマーク事務局)」での銀賞(2015年)をはじめ、「地球環境大賞(主催:フジサンケイグループ)」では日本経済団体連合会会長賞(2019年)、「グリーン購入大賞(主催:グリーン購入ネットワーク)」で大賞・経済産業大臣賞(2020年)など数々の賞を受賞。また海外からは、2023年だけでもIPEF(インド太平洋経済枠組み)加盟14カ国の視察団や、イタリアのヴァンニア・ガーヴァ環境・エネルギー安全保障副大臣、マレーシアのラフィジ・ラムリ経済大臣らが視察に訪れている。

近年では、炭酸飲料に含まれる炭酸ガスの不足も問題となっている。炭酸ガスは石油精製などの工業プロセスで副産物として発生するが、産業競争力強化法などの影響もあり、プラントの減少などによって需要期の慢性的な供給不足が生じているのだ。レゾナックのKPR技術の普及は、使用済みプラスチック問題を改善するだけでなく、炭酸ガス不足解消の一助にもなるかもしれない。

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


編集部よりお知らせ
ニュースの「その先」を、あなたに...ニューズウィーク日本版、noteで定期購読を開始
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ソフトバンクG、オープンAIとの合弁設立が大幅遅延

ワールド

韓鶴子総裁の逮捕状請求、韓国特別検察 前大統領巡る

ワールド

中国国防相、「弱肉強食」による分断回避へ世界的な結

ビジネス

首都圏マンション、8月発売戸数78%増 価格2カ月
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 7
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中