使用済みプラを資源に変える「特別」なリサイクル手法とは? レゾナックが示す資源循環モデル
国内外問わず評価されるケミカルリサイクルのリーディングカンパニー
プラスチックリサイクルの手法は、プラスチックの種類・品質によって異なる。大別すると、そのまま新しいプラスチックの原料にするマテリアルリサイクル、焼却時の熱エネルギーを温水プールや発電に利用するサーマルリサイクル、そしてケミカルリサイクルの3つだ。
とりわけケミカルリサイクルは、対応できる素材の幅が広いことや発生するCO2を有効活用できる点で優れている。ただし、技術的な難易度の高さや設備投資の負担が課題とされてきた。
だからこそ、ケミカルリサイクルを推進するレゾナックの取り組みは高く評価されている。「エコマークアワード(主催:エコマーク事務局)」での銀賞(2015年)をはじめ、「地球環境大賞(主催:フジサンケイグループ)」では日本経済団体連合会会長賞(2019年)、「グリーン購入大賞(主催:グリーン購入ネットワーク)」で大賞・経済産業大臣賞(2020年)など数々の賞を受賞。また海外からは、2023年だけでもIPEF(インド太平洋経済枠組み)加盟14カ国の視察団や、イタリアのヴァンニア・ガーヴァ環境・エネルギー安全保障副大臣、マレーシアのラフィジ・ラムリ経済大臣らが視察に訪れている。
近年では、炭酸飲料に含まれる炭酸ガスの不足も問題となっている。炭酸ガスは石油精製などの工業プロセスで副産物として発生するが、産業競争力強化法などの影響もあり、プラントの減少などによって需要期の慢性的な供給不足が生じているのだ。レゾナックのKPR技術の普及は、使用済みプラスチック問題を改善するだけでなく、炭酸ガス不足解消の一助にもなるかもしれない。
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