「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
感覚としては「腹8分目」でしょうか。その適量を1日3食、なるべく決まった時間に食べることが、体のリズムを整えていくうえで有効です。
たんぱく質を意識してとったほうがいい理由
「たんぱく質が大事なのは知っているんですけど、お肉って硬いし、量も食べなきゃでしょう? 食欲も昔みたいにないし、結局、うどんとか柔らかいもので簡単に済ませちゃうんですよ」。
高齢の患者さんと接していると、よくこんなことを聞きます。1日に最低限必要なたんぱく質の量は、体重1kgあたり約1gです。体重が60kgなら、60g程度のたんぱく質が必要ということになります。
ただ、これは「たんぱく質の量」です。肉や魚でとろうとすると、脂肪を除いた量で300g。けっこうな量ですよね。たんぱく質が不足しやすいのは、患者さんの例からも明らか。
しかし、1日の必要量は多い──。これは、ちょっとした “作戦” を立てる必要がありそうです。
作戦① 食べやすいメニューでたんぱく質の量を増やす
作戦② たんぱく質を効率よく吸収させる
この2点です。それにしても、なぜ、こんなにたんぱく質にこだわるのか。それは、人間の体の約60%は水分ですが、残りの約40%のうち、たんぱく質が半分近くを占めるからです。
髪の毛、爪、皮膚、血液、内臓、筋肉など、体のあらゆる組織の材料になるのがたんぱく質。材料が不足すれば、髪の毛や爪が伸びることができなくなるなど、古い細胞が新しい細胞に入れ替わる新陳代謝が滞り、体調が悪化します。また、たんぱく質は免疫細胞の材料にもなるため、免疫力も低下してしまいます。
もう1つ注意すべき点は、たんぱく質は、炭水化物や脂質とは異なり、貯蔵ができないことです。したがって、定期的に補充する必要があるのです。