最新記事
健康

目の健康促進に役立つ6つの栄養素と「20-20-20」のルールとは?

2024年9月18日(水)15時06分
レオニー・ヘルム

さらには以下の6つの栄養素が、視力を守り、目の健康促進に役立つことが確認されている。

■ルテインとゼアキサンチン


ルテインとゼアキサンチンが加齢黄斑変性や白内障などの目の病気のリスクを軽減することは、多くの研究が示している。この2つの栄養素が豊富な食品には、ホウレンソウやブロッコリーなどの緑黄色野菜や、トマト、ニンジン、パプリカ、卵黄、マンゴーなど鮮やかな黄色や赤色の食品などがある。

■ビタミンC

果物や野菜に含まれるビタミンCは、白内障の発症リスクを低下させる。他の必須栄養素と組み合わせて摂取すると、加齢黄斑変性や視力低下の進行を遅らせることにもつながる。

■ビタミンE 

ナッツ類や栄養強化シリアル、サツマイモなどに含まれる強力な抗酸化物質。健康な組織を破壊する
フリーラジカルと呼ばれる不安定な分子から目の細胞を守ることが研究で分かっている。

■必須脂肪酸 

神経系を維持し、細胞に燃料を供給し、免疫系を高める。オメガ3脂肪酸は、適切な視覚発達と網膜
機能にとって重要であることが、研究で明らかになっている。サケやマグロ、ニシン、サバなどの冷水魚にはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、炎症を抑え、涙の分泌を促進する。

■亜鉛 

目の保護色素であるメラニンを生成するために、ビタミンAを肝臓から網膜に運ぶ上で重要な役割を果たす。亜鉛は目に多く存在し、大半が網膜と脈絡膜(網膜の下の血管が豊富な組織)にある。

「これらの栄養素は体内で自然には作られないので、食事に取り入れ、場合によってはサプリメントで補うことが大切」と、ベナーは勧める。

2024091724issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年9月17日/24日号(9月10日発売)は「ニュースが分かる ユダヤ超入門」特集。ユダヤ人とは何なのか/なぜ世界に離散したのか/優秀な人材を輩出してきたのはなぜか…ユダヤを知れば世界が分かる

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB利下げ決定でインフレ再燃のリスク=元カンザス

ビジネス

バイデン氏、FRBの利下げ継続予想 0.5%下げ「

ビジネス

ナイキ、次期CEOに元幹部ヒル氏起用 ドナホー氏と

ビジネス

フェデックス、通期売上高見通し下方修正 6─8月利
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に高まる【新たな治療法】の期待
  • 2
    世界で最も華麗で高額な新高層ビルに差す影
  • 3
    岸田政権「円高容認」の過ち...日本経済の成長率を高められる次期首相は高市氏だ
  • 4
    「ポケットの中の爆弾」が一斉に大量爆発、イスラエ…
  • 5
    米大統領選を左右するかもしれない「ハリスの大笑い」
  • 6
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 7
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 8
    地震の恩恵? 「地震が金塊を作っているかもしれない…
  • 9
    「気持ち悪い」「正直言って変...」サブリナ・カーペ…
  • 10
    「トランプ暗殺未遂」容疑者ラウスとクルックス、殺…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢な処刑」、少女が生き延びるのは極めて難しい
  • 3
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 4
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 5
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に…
  • 6
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 7
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...視聴した「禁…
  • 8
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 9
    エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰…
  • 10
    ウィリアムとヘンリーの間に「信頼はない」...近い将…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 5
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 6
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 7
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 8
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 9
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 10
    ロシア国内クルスク州でウクライナ軍がHIMARS爆撃...…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中