最新記事
エクササイズ

毎日1分間「体幹をしぼるだけ」で、脂肪を燃やして「勝手にやせていく体」をつくる方法

2024年6月11日(火)18時14分
隅田 咲(パーソナルトレーナー)*PRESIDENT Onlineからの転載

やせる背骨しぼりでよく動くようになる背骨は、おもに胸椎ですが、その際に内腹斜筋ないふくしゃきん、多裂筋、脊柱起立筋、骨盤底筋群こつばんていきんぐんなどの深層筋が活性化し、きちんと働くようになります。

newsweekjp_20240611083050.jpg出典=『やせる背骨しぼり』(サンマーク出版)

深層筋は一度鍛えると衰えにくいため、多少やせる背骨しぼりをサボったとしても脂肪燃焼効果は続くという、うれしい特徴があります。

この深層筋には、脂肪をエネルギー源として動く赤筋繊維が多く含まれています。つまり体幹が固まることでうまく働けていなかった深層筋は、脂肪をガンガン燃やしてくれる「やせ筋」でもあるということ。体の奥で眠っていた深層筋がめざめて働き出すから、自然に脂肪が減っていくというわけです。

【ランニングと比べても意外と負荷が高い】

やせる背骨しぼりで行う、体をギュッとしぼる動きを1分間続けるだけで「体が熱くなった」とおっしゃる方は、本当に大勢いらっしゃいました。「体をしっかりねじっただけで汗だくに」という感想まで頂いたほどです。

体が熱くなる理由は、1分間力を発揮し続ける点にあります。

たとえば筋トレなら強い力を発揮するのは重りを上げ下げする数秒、ランニングなら足で踏み出す一瞬に強い力を発揮し、あとはわりとラクな状態です。しかし、やせる背骨しぼりは筋肉が力を発揮し続けるため、負荷が意外と高くなっています。

しかも眠っていた筋肉がめざめ、さらに多くの筋肉が活発に働いた結果、大量の熱が発生して体が熱くなります。体温が1℃上がると代謝は12%~13%上がるため、やせ効果はさらに高まるというわけです。

全身の筋肉が動きやすくなれば、日常生活での消費エネルギー量は跳ね上がります。

ほかにも基礎体温が上がったり姿勢が整ったりするため、多くの筋肉が柔軟に動くことはいいことずくめ。

やせる背骨しぼりなら、過酷な有酸素運動や筋トレなどをすることなく、太りにくくやせやすい体に変われます。

newsweekjp_20240611083156.jpg出典=『やせる背骨しぼり』(サンマーク出版)

【肋骨の開き、反り腰、猫背も解消される】

じつは意外と多く頂くのが「私、肋骨がゴツいのが嫌なんです」というお悩みです。これも、じつは背骨まわりの可動域を取り戻せば解消できます。

まず、肋骨の形は姿勢による影響を強く受けるものです。

たとえば反り腰の方は、背中の筋肉が硬くなることで肋骨が引っ張られるようになって、開いた状態で固まります。あるいはねこ背でお腹の筋肉が弱って肋骨を閉じる筋力が弱まり、肋骨が開くことも。つまり体幹の筋肉が固まったり弱ったりすると、肋骨が動きにくくなって横に開いてしまうのです。

ほかにもストレスなどで呼吸が浅くなり、息を吸ったときの開いた形で肋骨が固まるケースも。やせる背骨しぼりをすると、姿勢が整い、固まった胸椎がよく動くようになって正常な位置に戻るため、肋骨の開きも解消できます。

やせる背骨しぼりを続けると、肋骨の開きが解消されて呼吸も深くできるようになり、脂肪を分解するミトコンドリアをたっぷり含んだ深層筋がどんどん働き出すため、自然にやせていく体に。実践してくださった方はだいたい2週間で、お腹や下腹部、背中などの上半身からうれしい変化を確認されていました。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中