加工食品による「快楽」から脳を守る──ファスティングを習慣にする3要素とは?
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<砂糖は脳に快楽を与え、幸福感を一時的に得ることができる。しかし、それを断つことで間食しない体になる。何よりも自分を知り、人間関係もよくなっていく>
ファスティングとは単なるダイエットではない。ホルモンの働きを整えることで、心と体をベストコンディションに作り上げること。そう述べるのは「インテンシブ・ダイエタリー・マネジメント・プログラム(集中的な食事管理プログラム)」を開発し、糖尿病と肥満の専門家として知られる、ジェイソン・ファン医師。『トロント最高の医師が教える 世界最強のファスティング』(CCCメディアハウス)より抜粋する。
食物依存を治す
砂糖依存症がどれほど恐ろしいものか、ほとんどの人はわかっていない。砂糖は肥満、心血管疾患、糖尿病、がん、そのほか数多くの慢性疾患と直接的な関わりがあると、繰り返し調査で示されている。
それでも、私たちの脳には、加工された食べ物を食べればすぐに快楽を得られるし、幸せを感じられるし、最高の気分が味わえる、と刻み込まれてしまっている。加工された食べ物を食べるのをやめることを考えただけでも──ほんの短期間のファスティングをすると考えただけでも──そんなことは無理だ、と思ってしまう。
砂糖を摂らないようにすれば、長々とセラピーを受けるよりもずっとよく、自分のことも、自分の人間関係のことも見えるようになる。私も、自分の食生活を大きく変えるまで、そのことがわからなかった。脳は食べ物に快楽を見出すということを私が知ったのは、子どものころのことだ。
中毒になる食べ物トップ10
2015年に、研究者のグループが中毒になりやすい食べ物のランキングを発表した。幅広い年齢層の500人の被験者に聞き取り調査を行い、中毒に似た体の反応や行動を引き起こす食べ物を挙げてもらった。上位に挙がった10種類の食べ物のうち、じつに9種類がほぼ加工された材料のみでできていることは、驚くまでもないだろう。
1 ピザ
2 チョコレート
3 ポテトチップス
4 クッキー
5 アイスクリーム
6 フライドポテト
7 チーズバーガー
8 清涼飲料水
9 ケーキ
10 チーズ