最新記事

インタビュー

『あなたのセックスによろしく』著者に聞く、フランスのタブー、身体のこと、驚きだった部位の構造

2021年6月11日(金)16時20分
madame FIGARO編集部 ※madame FIGARO.jpより転載

――インスタグラムで「ジュイサンス・クラブ」を始めたのはなぜですか?

最初にデッサンを描いた後、すぐにインスタグラムを思いつきました。このSNSツールはビジュアルがメインだし、閲覧する人も多いから。

――反響は予想どおりでしたか?

いいえ、これほどの反響があるとはまったく思っていませんでした。そしてすぐに理解したのは、いつも同じように繰り返される退屈なセックスに耐えているのは私だけではない、ということ。たくさんの人たちが、私には答えられないたくさんの質問をしてきました。私自身も、このテーマについて無知でしたから。ですが、たくさんの証言が寄せられたおかげで、頻度の高い問題と珍しい問題のデータベースを作ることができ、また、それを解決できる可能性のある方法もリストアップすることができました。このデータベースを元に、本を書いたのです。

figaro20210611invu-2.png

まずは、自分の身体の機能を知ることから。イラスト付きでわかりやすく解説されている。

――その反響は海外からも?

はい、たくさんの外国人フォロワーがいます。このテーマは万国共通なのですから! そして、フランス語のアカウントが成功し、本も11カ国語に翻訳されて成功しているので、とうとう英語のアカウントも作りました。@blissclub__です。まだ出来たてホヤホヤ、たった2カ月です。皆さんも見にきてください!

――この本は、ペニスとヴァルヴァ(外陰部)の構造と機能について、これまでにないほど非常に細かくわかりやすく説明しています。あなた自身にとっての発見や驚きは何でしたか?

なんといっても、クリトリスです! 2018年にインスタグラムで、クリトリスの本当の構造を知った時、とても驚きました。私たちはみんな、クリトリスとは小さなボタンのように思いがちですが、本当はもっとずっと大きい。特に気になった点は、ペニスと同じような構造だということです。もうひとつ、前立腺がどこにあり、何の役割をしているかも知りませんでした。

figaro20210611invu-3.png

快楽を得るとは、自分の身体に敬意を払うこと。本書はそう教えてくれる。

――本を読んだけれど、どこから一歩を踏み出せばいいかわからない......という人にアドバイスをお願いします。

本を読んだ人が皆、もっともインスパイアされたことから始められるよう、十分な要素とクリエイティブなアイデアを盛り込んだつもりです。結局のところ、皆さん自身の身体の問題なのですから。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

米首都近郊で起きた1月の空中衝突事故、連邦政府が責

ワールド

南アCPI、11月は前年比+3.5%に鈍化 来年の

ワールド

トランプ氏、国民向け演説で実績強調 支持率低迷の中

ワールド

ドイツ予算委、500億ユーロ超の防衛契約承認 過去
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 5
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中