最新記事

ビューティー

30代男性が急速に「オジサン化」するのはなぜ? やりがちな3大悪習慣とは

2021年3月15日(月)12時45分
堀江義明(美容皮膚科医、産業医)*PRESIDENT Onlineからの転載

あなたの肌は「ヨレヨレのスーツ」のようになっていないか

三大要素の中で、とくに大事なのは一番大きな面積を占める「肌」です。

肌は、スーツと同じです。いくらこだわりの時計や靴、バッグを身に着けていたとしても、スーツがヨレていたり、シワシワだと、ちょっとダサく見えてしまいます。

それと同様に、いくら目鼻立ちが整っていても、肌がたるんでいたり、シミやシワ、肌荒れがあると印象が台無しになってしまうのです。逆に、肌を整えるだけで人に与えるイメージは格段によくなります。

美肌になるためのポイントは、「洗い方」「保湿」「紫外線ケア」の3つです。この3つを変えれば、あなたの肌は若々しさを取り戻すことが可能です。

洗い方のポイントは「脱ゴシゴシ」

特に男性の場合、あまり気にしていない人が多いせいか、必要以上に力を入れて、ゴシゴシこすってしまいがちです。顔の肌は体に比べて薄くて繊細なので、強くこすると肌の細胞を傷つけ、たるみやシワの原因になります。

また、体を洗うついでに同じ石けんで顔も洗ってしまうという人は多いかもしれませんが、体用の石けんは洗浄力が強く、顔の肌には刺激が強すぎることがあるのでNGです。顔は専用の洗顔料を使い、指の腹を使ってやさしく洗いましょう。

ポイントは、洗顔料をしっかり泡立てること。泡が汚れを吸着するので、肌に負担をかけずに皮脂や汚れを落とすことができます。

手のひらや泡立てネットで洗顔料を泡立て、できた泡を手のひらに乗せて逆さにしても落ちないくらいの泡がベストです。泡をつぶさないくらいのやさしい力で、肌をなでるように洗いましょう。

潤いがオジサン化を防ぐ

洗顔後の「保湿」も重要です。乾燥は肌荒れやニキビの原因になるとともに、シワのもとになり、オジサン化につながります。洗顔後は化粧水で肌に潤いを与え、クリームや乳液など油分の入ったもので皮膚の水分を逃がさないようにしましょう。

私のおすすめは、フェイスパックを使うこと。

化粧水や乳液をつけるのと同じ効果を一度にまとめて得られるので、肌ケアなんて面倒くさいと思っている男性にこそ、便利なアイテムです。顔を洗った後にフェイスパックを10~15分ほどつけるだけで、潤いを補い、肌の老化も防げます。

ほうれい線や目元・口元のシワは見た目年齢を一気に引き上げてしまうので、そうならないためにも、日頃の保湿ケアを徹底することをおすすめします。

紫外線はオジサン肌のもと

若い肌をキープするために絶対忘れてはならないのが、「紫外線ケア」です。

実は、肌が老化する原因の8割は太陽光線です。太陽光線を無防備に浴び続けると、皮膚にシミ、シワ、たるみといった老化現象が現れるようになります。これを「光老化」ともいいます。

男性だと、日焼け止めを塗るのは海に行くときぐらいだったり、そもそも何もケアをしていないという人も多いかもしれませんが、将来のシミ・シワ・たるみの有無に確実に影響しますので、とくに紫外線の強い春~夏の時期は、しっかり日焼け止めを塗って対策することをおすすめします。

紫外線は天候に関係なく降り注いでいるので、晴れている日だけでなく、曇りや雨の日でも塗るようにしましょう。

人気の美顔ローラーや自己流マッサージは逆効果のことも

シワやたるみの改善法として、美顔ローラーやマッサージを試している方もいるかもしれませんが、皮膚科医の立場でいうとおすすめできません。

首から上の皮膚は薄くて弱いので、摩擦による刺激で肌の内側が傷つき、かえってシワの原因になってしまうことがあるからです。

美顔ローラーなどを使うとシワが伸びたように感じるかもしれませんが、それはあくまでも一時的なもの。毎日、しかも長時間続けていると、シワやたるみを深くしてしまうこともあるので要注意です。

また、シワやシミは、食生活を改善することでも防ぐことができます。詳しくは拙著『男は見た目が9割 美容皮膚科医が教える嫌われない男の美容大全』でも解説していますが、炭水化物の摂り過ぎなどは、肌を老化させるので注意が必要です。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米失業保険継続受給件数、10月18日週に8月以来の

ワールド

米FRB議長人選、候補に「驚くべき名前も」=トラン

ワールド

サウジ、米に6000億ドル投資へ 米はF35戦闘機

ビジネス

再送米経済「対応困難な均衡状態」、今後の指標に方向
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中