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テレビドラマ『グリー』の人気俳優の死が遺したもの
アルコールと薬物への依存症と戦いながら命を落としたコリー・モンテースの遺言
笑顔の裏で モンテースは13歳のころから依存症に Danny Moloshok-Reuters
米オハイオ州の高校の合唱部を舞台にしたテレビドラマシリーズ『Glee/グリー』は、世界各国で高い人気を誇るミュージック・コメディー。なかでも、アメフト部のスター選手でありながら、合唱部との掛け持ちで全国大会をめざすフィン・ハドソン役のコリー・モンテース(31)は、甘いマスクで絶大な人気を誇ってきた。
そのモンテースが7月13日、カナダ・バンクーバーのホテルで死亡しているのが発見された。地元の警察当局によれば、犯罪に巻き込まれた形跡はなく、ヘロインとアルコールの過剰摂取が原因とみられる。
「バンクーバー警察を代表して、モンテース氏の家族や友人、共演者、そしてファンの皆さんにお悔やみ申し上げます」と、ドウ・ルパード署長代理は会見で語った。「多くの家庭と同じように、私も娘たちと一緒に『グリー』を毎週見ていました。彼の悲劇的な死の知らせを聞いて、多くの家庭がショックと悲しみにつつまれているでしょう」
昨年から今年にかけて放映されたシーズン4で、高校を卒業したフィンの恋人レイチェルはニューヨークの学校に進学。一方のフィンは地元に残り、合唱部のコーチに就任した。レイチェル役のリア・ミシェルとは、プライベートでも恋人同士だ。
だが、社交的なフィンのキャラクターとは裏腹に、素顔のモンテースはアルコールと薬物への依存に苦しんでいた。13歳のころから依存症に陥り、19歳でリハビリ施設に入所。最近も、自ら施設に入り、リハビリ治療を受けていた。
11年のインタビューでは、依存症と戦う自分の姿が他の人たちの参考になればいいと語っていた。「子供たちに、学校を辞めてハイになってもいい、僕みたいな有名な俳優になれる、とは思ってほしくない。(依存症から立ち直れないと)あきらめている人には、現実を見て、自分がしたいことを追いかけろと言いたい」
From GlobalPost.com特約