養老孟司が「景気のいい企業への就職」より「自分の財産を持て」と語る真意
【私の世代はサツマイモとカボチャは一生分食った】
私は鎌倉のハリス幼稚園に通わされていたんですが、別に行きたいから行っていたわけではない。ただ、そのときの状況を考えてみますと、大体半ズボンに決まっていたんですね。そして、履くものが何もないから運動靴で、戦争中ですから、もう穴があいています。
ハリスはまだ私立だからよかったんですが、小学校に入ってから、時に母親が新しい靴なんか買ってきて、それを履いて学校へ行ったら、帰りにはないんですよ。新しいのは誰かが履いて行っちゃっていますから。そういう時代ですから、新しい靴は履かないほうがいい。
それから、靴下なんかありませんから、当然素足です。あんなの、あったってすぐ穴があいちゃいますから。それで半ズボンで素足で、だから冬は寒いんですね。それが当たり前だと思って暮らしていました。
食べるものというと、サツマイモとカボチャですから。私の世代は、お聞きになればわかると思いますが、たいていの人がサツマイモとカボチャはもう食わないと言っています。一生食う分、もう食ったと。懐石料理で、たいてい最近はサツマイモとカボチャが入っていますが、それだけは残すというのが我々の世代です。
【苦労して偉くなった人が奨学金をつくる不思議】
そういうふうに暮らしてきて、自分たちの子どもを育てて、そのときは一生懸命やって、そんなことは考えたことはありませんでしたが、今ごろになってふとおかしいなと思うことがあるんです。
それは、うちでよくけんかになる話なんです。大げさなけんかをするわけじゃないんですが、たとえば本田宗一郎とか松下幸之助とか、偉い人がいますね。小学校しか出てない。苦学して偉くなって、お金持ちになった。そういう人が、時々新聞に出ているんですが、奨学金をつくるわけです。何が新聞に書いてあるかというと、自分は若いときに苦学して大変だったから、若い人が勉強をするために奨学金を出してやると。
-
「カスタマーサクセスマネージャー」外資系上場SaaS×AI・IoT日本法人/日本市場の事業成長を一緒に推進するCSMポジション「港区勤務」/IoT・M2M・ロボット
アシオット株式会社
- 東京都
- 年収400万円~1,000万円
- 正社員 / 契約社員
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
外資系大手グループの「経理職」/年休126日/産休復帰率100%
エフシーアイジャパン株式会社
- 東京都
- 年収550万円~
- 正社員
-
未経験OK外資系企業の「採用コンサルタント」
株式会社トライアンフ
- 東京都
- 月給27万5,800円~
- 正社員





