毎日を幸福に過ごす7つの習慣の1つ目が「運動」である理由
次に重要なのが、知的な遊びだ。それは仕事で十分得られるという人もいるだろうが、そうでないなら、毎日、頭の体操をしたほうがいい。頭を鍛える方法はいろいろあるので興味に応じて選べばいい。
クロスワード・パズルを解くのもいいし、本や雑誌を読むのもいい。また、抽象的な話題について知的な友人と最低でも20分おしゃべりするのもいい。日記をつけたり、短いエッセーを書いてみたりするのもいい。要するに、頭を使うことなら何でもいいのだ(いくら高尚な番組でも、テレビを見るのは、あまり頭を使うことにならない)。
3番目に重要なのが、こころの刺激である。大それたことをやる必要はない。毎日1時間くらいを、想像力と精神に影響を与えるために使えばいいだけだ。
コンサートや美術 館、劇場、映画館に行くのもいいし、詩集を読むのもいい。朝日や夕日を眺めるのもいいし、星を見るのもいい。あるいはもっと刺激を受ける場所、野球場や政治集会、教会などに出かけてもいい。公園をぶらぶらするのもいいし、何もしないで瞑想にふけるのもいい。
4番目に大切な習慣は、他人のために何かをやることだ。「他人のため」と言っても、大がかりな慈善活動を行う必要はない。時間切れになっている使用中のパーキング・メーターに小銭を入れてあげたり、迷っている人に道を教えてあげたり、といったささやかなことでいい。ほんのちょっとした親切で、気分がずいぶんよくなるものだ。
5番目に大切な習慣は、友人との息抜きだ。少なくとも30分は、誰にも邪魔されずにくつろぎたい。どんな形であってもいい。コーヒーを飲みながらおしゃべりするもよし、酒や食事を楽しむのもよし、散歩しながら語らうもよしだ。
6番目に大切な習慣は、自分をもてなすことだ。忘れないように、自分が好きなこと、楽しいと思うことのリストをつくっておくといい(心配ご無用。そのリストは誰にも見せる必要がないのだから)。毎日少なくとも1回は、自分を喜ばせよう。
最後に、自分を祝福することを習慣にしよう。一日の終わりに、その日も幸福になる習慣を守れたことをお祝いするのだ。
目的は幸せになることなのだから、5つの習慣を守れたら上等だ。5つ守れなくても、何か大切なことを達成したり、楽しく過ごせたりすれば、ああ、今日もいい一日だったと自分を祝ってあげることが大切だ。
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リチャード・コッチ 著
仁平和夫・高遠裕子 翻訳
CCCメディアハウス
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※抜粋第1回:100年以上前に発見された「タイパ」の極意...「時間の20%を有効に使え」
※抜粋第2回:人間関係を変えるには、まず「大切な20人」のリストを作る。すると上位4人に「重要度」の80%が集中する
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