最新記事

英語学習

グーグル元副社長が教える、英語が下手な親でも子どもの英語力を伸ばせる方法

2022年8月12日(金)12時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

でも、意味がわからないものをずっと流しているのは、あまり面白くないですよね。

仮にお子さんが英語を徐々に聴き取れるようになったとしても、一緒に観聞きしているあなたがそれを理解できないと、つまらないと思います。せっかくですから家族で一緒に観るテレビで英語放送を流すのであれば、ついでに親御さんも一緒に内容を理解できるようになるのがいちばんだと思います。一緒に学べばいいのです。私はそうしていました。

ならば、どんな放送からはじめればいいでしょう?

映画や人気ドラマを観たい! そんなふうに思う人は多いでしょうが、映画やドラマはけっこうハードルが高いものです。

それは当然なのです。だって日本語を勉強しはじめたばかりの人が、吉本新喜劇を観て理解できるでしょうか? 人気ドラマの『相棒』を観て、理解ができるのでしょうか?

言い回しは丁寧でないし、そもそもドラマの登場人物が逐一、状況を説明してくれるわけでもありません。サスペンスなどで、誰が殺されたのかもよくわからないような状況では、その先の展開にすぐについていけなくなってしまうでしょう。

そこで入門編としておススメするのは、まず「ニュース」でしょう。

いちばん良いのは、アメリカのCNNやイギリスのBBCなどの放送を流しっぱなしにしておくことでしょう。いずれも、CS放送を受信できるようにして契約すれば、視聴できます。

大きなニュースであれば、当然日本でもニュースになるので、だいたいの流れを把握しておくことができます。だから英語でも言っていることの想像がつきやすいでしょう。

ニュースの内容について「これに対して、きみはどう思う?」などと、子どもと試験問題のようなやり取りをする必要もありません。ただ、子どものほうから質問があったときには、「お父さんはこう思う」「お母さんはこう思う」と、自分の意見をしっかり言うことが大切です。自分なりの考えを示すところを見せる。それが重要なのです。

「子どもがそんなふうに、世界で起こることに関心を持つようになるものだろうか?」

もちろん、なります! ただ、そのためには、自分が地球人であることを自覚するような「環境づくり」が大切です。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ENEOSHD、26年3月期予想を下方修正 原油安

ビジネス

アシックス、通期予想を上方修正 オニツカタイガー好

ワールド

米国で感謝祭休暇期間のバス・鉄道利用急増、航空便の

ワールド

英国、公共サービスのサイバー攻撃対策を強化へ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入口」がついに発見!? 中には一体何が?
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「流石にそっくり」...マイケル・ジャクソンを「実の…
  • 8
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 9
    【銘柄】エヌビディアとの提携発表で株価が急騰...か…
  • 10
    【クイズ】韓国でGoogleマップが機能しない「意外な…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中