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英語学習

グーグル元副社長が教える、英語が下手な親でも子どもの英語力を伸ばせる方法

2022年8月12日(金)12時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

「この世界は広い」と教えるには

多くの人は英語の勉強を「必須科目だから」とはじめたのだと思います。「教科だから」「受験に必要だから」と、私たちは仕方なく、面倒な単語や文法を、覚えはじめました。

でも、こんな勉強のはじめかたは、日本だから成り立っているのです。日本では、英語は「ツール」ではなく、算数や理科と同じ、勉強科目の1つに過ぎないからです。

ところが「地球人になること」を目指すのであれば、そんな勉強感覚はもう古いのです。地球人なら当たり前に使いこなしている標準語が英語なのですから、お子さんには、「わかるようにならないと、どうしようもないな」と、自ら習得を目指すように仕向けるのがいいでしょう。

「地球人でありたい」と願うくらい、子どもが世界に対して広い視野を持つようにするにはどうしたらいいでしょう?

お子さんがまだ小さいならば、まず用意していただきたいものがあります。大きな地球儀です。

それから壁に貼っておける大きな世界地図。世界地図は地形が詳しく載っているものより、国が色分けされているものがいいでしょう。

地球儀があれば、子どもでも、私たちは、この丸い地球の表面にへばりついている小さな存在なのだと気づきます。同時に地図があれば、世界にはたくさんの国があって、日本語を話す人間など、地球人のうちのごく一部に過ぎないということを嫌でも理解するでしょう。

じつは現在でも、「地球は平面だ」と信じている人たちがいます。とくに陰謀論を信じるような人たちです。彼らは、特定の狭い分野からの情報しか信じません。このSNSの時代には、自分にとって都合のいい情報ばかりをフォローして、自分が信じていること以外を受け付けない傾向がますます強くなっています。

けれども一方で、この時代は、世界のどんな場所からでも、ネットにさえアクセスできればグーグルアースで地球を俯瞰することができるのです。ぜひ、お子さんには、早いうちからそんな広い視野を持てる経験をさせてあげてください。

※第2回:激変する「成績が良い」の基準──世界に遅れていた日本の初等中等教育が変わる

Googleが教えてくれた 英語が好きになる子の育てかた
 村上憲郎 著
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