英会話習得の秘訣は「努力を続けること」、ではその「続ける」方法とは?
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<筋肉は裏切らないが、私たちは筋肉を裏切りがち――そんな創業者自身の筋トレ挫折経験と、脳科学を基に磨き上げたメソッドで、話題の英会話スクールがある。いかに努力を続けるか。大切なのは「小さな成功体験」だ>
「筋肉は裏切らない」というフレーズは、今やすっかり定着した。筋トレやダイエットなどの体づくりは、努力した分だけ必ず結果が付いてくるということを実践者のみならず、多くの人が感覚的に知っていたからだろう。
しかし残念ながら、筋肉は私たちを裏切らないかもしれないが、私たちのほうはすぐにそれを裏切りがちだ。つまり、努力をやめてしまう。
筋トレや学習の内容そのものより、「努力を続けること」が難しい
テレビ番組『マツコ会議』(日本テレビ系列)で「3カ月で話せる!? スパルタ英会話教室に潜入」として取り上げられ、注目を集めている英会話スクールがある。その名も「スパルタ英会話」。まだ規模は小さいものの、東京と大阪で計4教室(2019年10月現在)を展開し、「努力を継続させること」に力を注ぐ方針で他と一線を画するスクールだ。
創業者の小茂鳥雅史氏と同CEOの梅澤翔氏によれば、英語も筋肉同様、裏切らない――つまり、努力した分だけ結果が付いてくるのだという。2人の共著『スパルタ英会話――挫折せずに結果を出せる最速学習メソッド』(CCCメディハウス)では、彼ら自身の体験と脳科学を基に磨き上げられた、あきらめずに続けられる英会話習得メソッドが余すことなく語られている。
小茂鳥氏 私たちがメソッドとして教えているのは「効果的な学習方法」。提供しているのは、「やってみようという勇気」と「あきらめない力」をサポートする環境です。これらはスクールに通わなくても、個人でもじゅうぶん得られるものです。そんな独習者の助けになればと本を書きました。
分かっていても、続かない。それが「努力」である。「努力を続けること」こそが、いちばん難しい。だから、体づくりの伴走者として「結果にコミットする」パーソナルトレーニングメソッドが一世を風靡したし、「努力を継続させる」スパルタ英会話の手法が、いま求められているのだろう。
実際、セレクトショップ大手のBEAMSなど、実践的な英会話力を必要としている数多くの有名企業が英会話研修に同スクールを採用している。
では、挫折をせずに継続して学習を続けるためには、具体的にどうすればいいのだろう。小茂鳥氏によると、その秘訣は「小さな成功体験」にあるという。
小茂鳥氏 学習を継続するためにいちばん大切に、そしていちばん意識してほしいのは「成功体験」です。私は学生時代、英語を勉強することが苦痛でした。でも、外資系のMUFGモルガンスタンレー証券に入社したので、英会話を習得しないわけにはいきませんでした。そのときに、英語が通じたという経験や、上達を実感できたという経験のおかげで、勉強することが楽しくなったんです。「成功体験」ですね。
ほんの小さな成功で構いません。それをたくさん重ねていくイメージです。いきなり大きな目標をクリアして大成功しようとすると失敗します。皆さんがつまずく原因です。著書では、目標のハードルを下げきるための方法も示しました。