HSBCが熱い視線を注ぐ「準富裕層」とは
8月23日、英金融大手HSBCは、今後5年間で英国での富裕層向け資産運用規模を1000億ポンド(1310億ドル)に倍増させ、国内でトップ5に食い込む方針を明らかにした。2016年3月、ロンドンの金融街カナリーワーフで撮影(2024年 ロイター/Reinhard Krause)
英金融大手HSBCは、今後5年間で英国での富裕層向け資産運用規模を1000億ポンド(1310億ドル)に倍増させ、国内でトップ5に食い込む方針を明らかにした。
HSBCのウェルス・アンド・パーソナル・バンキング部門を率いるホセ・カルバリョ氏がロイターの取材に答えた。英国の「準富裕層」向け事業を強化し、手数料収入を増やす考えだ。
準富裕層とは、ロイズ・バンキング・グループの定義では預金残高が7万5000ポンドから25万ポンドの顧客を指す。ロイズと投資協会のデータによると、このセクターには計約4兆ポンドあり、英国の資産運用市場の半分を占める。ロイズや英大手銀行バークレイズも熱い視線を送っている。
HSBCの資産運用規模は世界で計7120億ドルに及ぶ。カルバリョ氏は「国際的なつながりが当社の競争上の強みで、成長の原動力だ」と語った。アドバイザーの層を厚くして対応するという。
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