子どもの文章力がぐんぐん伸びる「魔法の3ステップ」...なぜ「褒める」だけではダメなのか?
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<ライティング力を伸ばすには「文章に責任を持たせること」が重要。そのための手順について>
ハーバード大学で150年以上も受け継がれているライティングメソッドから生まれた「オレオ公式」。書くことが苦手な人でも「オレオ公式」を知れば、論理的かつ説得力のある「伝わる文章」の達人になれる。
『作文宿題が30分で書ける! 秘密のハーバード作文』(CCCメディアハウス)の「序章 ハーバード・キッズの誕生」より一部抜粋。
SF小説家のベルナール・ヴェルベールが初めて書いた物語は、「あるノミの記憶」というタイトルのエッセイだったそうです。
それを読んだ担当の国語教師は、3段階評価の「普通」程度の点数とともに、次のようなコメントをつづりました。
「ベルナール君のエッセイを読み、大いに笑わせてもらいました。何度も読み返して周囲にも一読を薦めたほど、純粋に読者としての楽しみを味わいましたよ。ただし、スペルミスが5つもあり減点せざるを得なかった点が実に惜しい。スペルにもう少し気を配れば、次はもっといい点数が取れるでしょう」
この国語教師はベルナールのエッセイに対して、個性あふれる文章だという賞賛とともに、注意すべき点も併せてフィードバックしています。
ライティング力を伸ばすには、単に「よく書けている」といった賞賛だけでは足りません。こうしたフィードバックが大切なのです。
みなさんにはぜひ、この国語教師のようなフィードバックをお子さんにしていただきたいのです。フィードバックは次のような3ステップで行うことが理想的です。
「よい点をほめる」−「気になった点を尋ねる」−「肯定的な提案をする」
以下に詳しくご紹介します。ぜひ実践してみてください。