日経平均4万円、物色のすそ野拡大カギ NT倍率に着目
27日は、朝方に発表された1月全国消費者物価指数(CPI)が市場予想から上振れ、日銀のマイナス金利解除が改めて意識されたことで10年債利回りが上昇する中で銀行株の堅調さが目立った。
一部証券が関連株の目標株価を引き上げた鉄鋼株もしっかりで、いずれもTOPIXの上昇に寄与。日経平均が前営業日比0.01%高だった一方、TOPIXは同0.18%高と、相対的に優位となったことから、出遅れ銘柄の物色はすでに広がりつつあるとの見方もある。
こうした動きは一過性にとどまる可能性もある。「出遅れ銘柄に買いが広がることなく半導体関連株の利益確定売りが強まれば、スピード調整が継続し得る」と、三菱UFJAMの石金氏は指摘する。
株高局面が続いたことで、月末には機関投資家のリバランスの売りも見込まれる。高値警戒感がある中では、目先は3万9000円台を維持できるかどうかも重要となる。「29日まで3万9000円をキープするなら、日本株が大きく崩れることはないのではないか」とフィリップ証券の笹木氏は話している。
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