成果を出す人は「誠実でいる」「機嫌よく働く」...佐久間宣行氏が語る「ずるい」仕事の流儀
「評価されること」に頭がいくと、人は能力を発揮しにくくなってしまいがちです。挑戦を恐れたり、嘘をついてしまったり......。そういうときは「プロジェクトの実行と評価は別だよ」「一つひとつの行動では評価しないよ」と伝えます。
仕事は「運」で決まる
──本書では「『ちょっと無理』する」ことのメリットにも言及されていました。
今できることだけを繰り返しても、自分の意外な能力に気づくことはできません。むずかしめの仕事にチャレンジすればするほど、自分の解像度が上がっていくんです。
──自分の解像度、ですか。
自分を常に「新しい挑戦をしている環境」に置くと、自分の得意・不得意が見えてきます。
一方、ルーチンワークばかりしていると、今の自分のスペックや、自分が相手にどう思われているのかが見えにくくなりますよね。ある程度経験を重ねて、自分の名前で仕事ができるようになるとなおさらです。
そういう意味で、ルーチンワークばかりするのではなく、意識的に新しい環境に飛び込むことが重要です。その経験を通して、自分が見えてきますし、得られるものも多いですから。
──佐久間さんは「究極的に仕事はすべて、運で決まる」とも書いていました。
「やりたい仕事に欠員が出て、アサインされた」「ダメ元で依頼したら、色よい返事をくれた」......こうしたラッキーは、単なるラッキーではありません。
誰とも揉めることなく、それまでの仕事でいただいた「縁」を大事に育てているからこそ、運が転がりこんでくるのだと思います。
──運はつくれるものだということですね。
仕事相手に対して常に誠実でいる。理不尽なことをしない。機嫌よくいる――。そうした振る舞いが運と成功を引き寄せるのだと信じています。
──最後に、フライヤー読者にメッセージをいただけますか。
すばらしい賞に導いてくださり、本当にありがとうございました。
若いビジネスパーソンはもちろん、中堅やベテラン、これから社会人になる人にもぜひ本書を手に取ってほしいと思います。いろんな人の役に立てばうれしいですね。
佐久間宣行(さくま のぶゆき)
1975年11月23日、福島県いわき市生まれ。テレビプロデューサー、演出家、作家、ラジオパーソナリティ。「ゴッドタン」「あちこちオードリー」「ピラメキーノ」「ウレロ☆シリーズ」「SICKS〜みんながみんな、何かの病気〜」「キングちゃん」などを手がける。元テレビ東京社員。2019年4月からラジオ「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティを担当。YouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」も人気。著書に『普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる』(扶桑社)がある。
flier編集部
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