最新記事

思考法

ダイエット成功の「明確な正解」が明らかに! 問題は何でも「因数分解」してみよう

2022年9月22日(木)18時38分
flier編集部

220921fl_fzq02.jpg.jpeg

深沢真太郎氏(本人提供)

そして、「自分でできること」は何があるのかまたいくつかに分解して、一番すぐにできそうなことから始めましょう。そうすると、報われない努力をしなくて済むようになります。

井手 大きな問題を細かく分けてから答えを導きだそうとすれば、真の答えに近づくという考え方ですね。

ダイエット失敗の原因は、方法ではなく思考法にあるのかもしれません。

深沢 いくら努力しても答えに近づかないのでは困りますよね。いきなり答えを導きだそうとすると、的外れの努力をしてしまう可能性があるんです。

井手 『因数分解思考』では、その考え方が簡単な数式でシンプルに解説されていて、大変わかりやすかったです。

仕事ならまだしも、日常的な悩みに対してまで難しく考えて解決しようとすると、さらに悩みが生まれてしまいますからね。こういうシンプルさが大事だと思いました。

深沢 こういうテーマって、難しく考えようとすればするほどドツボにはまってしまうものです。

稲盛和夫さんの言葉で「バカな奴は単純なことを複雑に考える。普通の奴は複雑なことを複雑に考える。賢い奴は複雑なことを単純に考える。」というものがありますが、これは真理だと私は思っています。

「上司とのコミュニケーションがうまくいかない」を因数分解する

井手 たとえば「上司とのコミュニケーションがうまくいかない」という悩みを因数分解するとどうなりますか?

深沢 シンプルに「量」と「質」に分けてみましょう。

上司とのコミュニケーション=量×質

こう考えてみると、コミュニケーションをたくさんとってもクオリティが悪ければ0で、どんなにすばらしいコミュニケーション術を身につけても喋る機会がなければ0になってしまうことがわかります。

その中で、「質」と「量」のどちらに問題があるかを考えましょう。たった2つに分けるだけで、漠然とモヤモヤ悩むことからは抜けられますよね。

普段からよく喋っているはずなのにうまくいかないなら、「質」に問題がありそうです。

井手 それだけで既に原因が絞り込まれていますね。「質」をさらに分解するとどうなりますか?

深沢 たとえば「上司の求めるものに応えられていない」「自分勝手に話してしまっている」「説明に説得力がない」「忙しいときに話しかけてしまっている」などと分けられるでしょう。その中でどれがセンターピンなのかを考えます。

センターピンが「上司の求めるものに応えられていない」だとするならば、上司の求めているものを日々確認するプロセスに移れますよね。すると翌日からは、上司の指示をしっかり聞くようになり、求めているものは何なんだろう? と考え始めることができます。確実に一歩前進ですね。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

豊田織機の非公開化報道、トヨタ「一部出資含め様々な

ビジネス

中国への融資終了に具体的措置を、米財務長官がアジア

ビジネス

ベッセント長官、日韓との生産的な貿易協議を歓迎 米

ワールド

アングル:バングラ繊維産業、国内リサイクル能力向上
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 3
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 4
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 5
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 6
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 7
    ロケット弾直撃で次々に爆発、ロシア軍ヘリ4機が「破…
  • 8
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 9
    ビザ取消1300人超──アメリカで留学生の「粛清」進む
  • 10
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中