英語の勉強を始める前に読んでおきたい「英語術」の本...ほか、いまオススメの4冊
ネットにはない「編集された一覧性」が魅力
『現代用語の基礎知識 学習版 2022-2023』
監修:現代用語検定協会
著者:片岡輝
出版社:自由国民社
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日々、ニュースがあふれる中で、わかったような気になっている「言葉」ってありませんか。いざ、説明しようとするとうまく説明できなかった、そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
5つのジャンルに分類した用語解説集に加えて、厳選された最新時事ニュースを「テーマ解説」と「調べ学習攻略」としてまとめているので深く理解し考えるヒントになります。さらに、そもそもの「基礎知識」として関連する「言葉」の解説を読むことで、わかったような気になっている言葉も、しっかりと自分のものとして定着させることができます。
本書は、おとなから子どもまで、就活や受験に、資格試験にももちろん役立ちますが、ビジネスパーソンの方々に必須な「時事教養」が身につく1冊です。なんでもネットで調べられる時代ですが、「編集された一覧性」も最大の魅力です。手元において、いつでも気になるところから開いてみませんか。
(現代用語の基礎知識編集部/大塚陽子)
耳を傾けるべきヤングケアラーたちの声
『「ヤングケアラー」とは誰か
家族を“気づかう”子どもたちの孤立』
著者:村上靖彦
出版社:朝日新聞出版
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)
「ヤングケアラー」という言葉に、どんなイメージを持つでしょうか。きっと、病気で身体が自由にならない家族の身の周りの世話をしたり家事に追われたりして、疲れ切っている子どもが思い浮かぶのではないかと思います。でも、精神疾患を抱える母親をケアするひとり親家庭の子どもが多くいますし、身体的介護を一切していないヤングケアラーもいます。経験も想いも複雑で多様というのが現実なのです。
ただ、共通して言えるのは、ヤングケアラーとは「家族を気づかう、心配する子ども」であることだと著者は考えています。また、何らかの“孤立”のなかにあって、それが状況を深刻化させる大きな原因だということも。
本書には7人のヤングケアラーが登場します。著者がインタビューを重ね、その「語り」をていねいに分析していくと、これまでほとんど知られてこなかった困難の本質が明らかになってきました。また、孤立を生まないための“居場所”や支援への道筋も見えてきたのです。身近なところに声をあげられない子どもがいること、誰しもがその声を聴く存在のひとりになれることに気づかされる一冊です。
(編集担当 森 鈴香)
flier編集部
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