最新記事

BOOKS

何かに取り憑かれたかと思うほど心揺さぶられる本...「一流の生き方」の教科書

2022年4月5日(火)11時20分
flier編集部

小森 印象的だったインタビューといえば、愛知工業大学名電高校などで長く野球部監督を務めた中村豪さんの言葉が浮かびます。中村さんは元プロ野球選手のイチローの恩師でもありました。そんな中村さんの「やらされている百発より、やる気の一発」という言葉に、感電するくらいの感動を覚えました。

当時の私は致知出版社に入社して3、4年目。編集部のレベルの高さに打ちのめされ、どうしたら上司や先輩方のような文章をまとめられるようになるのだろうかと悩んでいた時期でした。ある朝、上司のゴミ箱にあったテープ起こし原稿を見つけて、記事の完成形と見比べてみる勉強をはじめました。振り返ると、こうして自ら貪欲に技術を学びとろうとしたことが、最も編集力を磨くことにつながっていったと思います。『365人の仕事の教科書』は、そういう「やる気の一発」を授けてくれる本ではないかとも思います。

── 最後に、お二人の今後のビジョンについて教えてください。

藤尾 今年1月に『致知』編集長を拝命しましたが、私の夢は『致知』創刊100周年を見届けてこの世を旅立つことです。これからも真実の体験に裏打ちされた本物の言葉や教えに光を当て、「真剣に生きる人の心の糧になる」という創刊理念を追求し、体現していきたいですね。現在『致知』の購読者数は11万5000人にのぼりますが、人間学の教えを求めているけれどもまだ出会えていない方々は、もっともっとたくさんいらっしゃると思います。そういう方々のためにも『致知』読者20万人、日本一をめざして邁進していきます。

小森 まずは3月発刊予定の『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』の第2弾を、書名の通り、より多くの方に「生き方の教科書」として届けていきたいです。「致知」の「致」には、「押し広げる」という意味もあると伺ったことがあります。「致知」の言葉の通り、知を自分にとどめず広く伝えていきたいですね。

編集は、素材を切ったり貼ったりして自分の腕を見せつけるものではなく、すでに備わっている命を活かすもの。致知出版社で働くなかでそのように教わってきました。あらゆる命を輝かせることが編集の仕事であるという姿勢を貫いていきたいと思います。


藤尾允泰(ふじお さねやす)

1988年東京都生まれ。致知出版社社長・藤尾秀昭の二男。2011年学習院大学法学部卒業後、致知出版社入社。以来一貫して、月刊『致知』の編集・発行・普及に携わる。2017年『致知』副編集長、2019年取締役就任。2022年1月より『致知』編集長を務める。

小森俊司(こもり しゅんじ)

1979年滋賀県生まれ。2004年致知出版社に入社し、致知編集部へ。2014年より書籍編集部。2021年書籍編集部次長。主な担当書籍に『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』『齋藤孝の小学国語教科書 全学年・決定版』。

◇ ◇ ◇

flier編集部

本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。

通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

flier_logo_nwj01.jpg

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米国民の84%「小児ワクチンは安全」、トランプ氏の

ビジネス

上海市、住宅購入制限を緩和 需要喚起へ

ビジネス

JPモルガン、金価格の長期予測を4500ドルに引き

ビジネス

豪中銀、政策判断は一段と困難に 忍耐が必要=総裁
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された…
  • 5
    最高裁はなぜ「今回は」止めた?...トランプ関税を違…
  • 6
    【クイズ】サメによる襲撃事件が最も多い国はどこ?
  • 7
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 8
    2月末に西の空で起こる珍しい天体現象とは? 「チャ…
  • 9
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 10
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 10
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中