最新記事

ビジネス

ビジネスに名文はいらぬ...マニュアル的に必要十分な文章を書く3つの鉄則

2021年8月17日(火)19時14分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

文章を書く前にやること

テクニック以前の「そもそも論」に立ち返ってみよう。
例えば、企画書などの文章をまとめようとしたとき。まず考えるべきは、以下の通りだ。

・何について書くのか
・どういう目的で書くのか
・誰に読んでもらうのか

当たり前のことだと思うだろう。しかし、ここがブレてしまっては、テクニックを駆使したところで文章としては成り立たない。読み手がどんな場面で、どのくらい時間をかけて読むかを意識した上で、書き始める前に箇条書きして整理しておきたい重要ポイントだ。

また、どんな文章であれ、タイトルを付けてみることも重要だと白鳥氏は言う。書き始める前に考えておくと頭の整理にもなる。

メールのタイトルも同様で、「全体会議の件」「打ち合わせの件」「お願い」といった紋切り型のタイトルでなく、「全体会議の配布資料の件」「新規出店オーナー様との打ち合わせの件」「代理出席のお願い」とすることで、開封されないままスルーされることは少なくなるはずだ。

タイトルを意識することで、その根拠や前提となるキーワードが浮かび上がってくるというメリットもある。キーワードは、これから書く文章の中で最も訴えたいことは何かと密接に関係してくるから、相互に影響してくるわけだ。

ビジネス文章を書く上で大切なのは、事前に集めた大事な情報と、そこから導き出した主張と推論などを「モレなく、ダブりなく」書くこと。間違った情報が載っていてはそもそも失格だが、大事な情報を書きもらしている場合も不合格とされてしまう。

自分がミスしがちなポイントを頭に入れながら、最終的に書いたものを音読することで、「文章の品質管理」を高めていくことも重要だろう。


『即!ビジネスで使える
 新聞記者式 伝わる文章術
 白鳥和生
 CCCメディアハウス

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイラン再攻撃計画か、トランプ氏に説明へ

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 2
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 6
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    ウクライナ軍ドローン、クリミアのロシア空軍基地に…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中