「やる気」の管理法、ミスのなくし方、ほか【各出版社がいま読んでほしい本】
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<小売りの新たなビジネスモデル/コロナ禍でも成功する「民泊」。各出版社がいま最もおすすめする4冊を紹介>
各出版社の「これはぜひ推したい!」という新刊本を紹介。発行に携わった出版社の担当者たちが、それぞれの本のエッセンスやおすすめのポイントなどをご案内します(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。
小売の未来
著者:ダグ・スティーブンス、斎藤栄一郎(訳)
出版社:プレジデント社
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昨年からのコロナ禍による外出自粛や休業要請で、世界の小売業界は大きなダメージを受けています。しかし、本書の著者であり、数々のグローバルブランドのコンサルタントを務めたダグ・スティーブンス氏は、現在の小売り不況の諸要因は元々小売業界に内在していたものであり、コロナはその動きを加速したにすぎないと喝破します。
本書は、新しい時代に適合する小売のタイプを10種類提示し、自社はそのいずれを目指すのかを深く考えよと促します。400ページを超える大著ですが、度重なる緊急事態宣言とその延長への対応に悩む小売業界の方々にとって、次の一手を考えるヒントが満載です。
なお、日本語版のカバーに使用したのは、イギリスの著名な現代アーティスト、ジュリアン・オピー氏の作品「Walking in New York 5」です。小売業界が持つ華やかさや楽しさをぜひ取り戻してほしいという願いを込めました。
(書籍編集部 田所陽一)
勉強する気はなぜ起こらないのか
著者:外山美樹
出版社:筑摩書房
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「息をするのもめんどくさい」。この『北斗の拳』のザコキャラのセリフのように、なにもしたくない状態に陥ることが時々ある。でも、社会で生きていく上では、そうはいっていられない。
この「めんどくさい」に打ち勝つにはどうすればよいか、それが本書の企画の出発点である。心理学では「やる気」に関する研究が多々あり、やる気をコントロールできれば、「めんどくさい」に勝てるはず。その具体的なメソッドが詰まっているのが本書である。
たとえば、目標を立てて実行に移すとき、2つの目標は立ててはならない。なぜなら、1つの達成した時点で満足感にひたってしまい、もう一つの目標はおざなりになるからである。
さらには、ネガティブな人は無理に「やる気」を出すためにポジティブになる必要もない。ネガティブなままでいることのほうがよりうまくいくことを実証する実験も紹介されている。
タイトルにある「勉強」だけではなく、仕事をやる気にならない人も必読である。
(担当編集 橋本陽介)